スピンオフ編~中国広州市・古い路地に趣きがある『沙湾古鎮』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットをご紹介します。今日は、中国広州市の『沙湾古鎮』をテーマにします。

 

 

『沙湾古鎮』は

広州市の中心部から

南に約20㎞の処にある

古い街です。

 

まずは

地下鉄3号線で

『市橋』駅に向かいます。

 

 

市橋駅前から

67番バスに乗り

『沙湾南村』へ

所要時間約30分。

 

 

バスの進行方向に100m程進み

丁字路を右に曲がると

沙湾古鎮へ続く道があります。

 

入口左角に

観光案内所があり

古鎮の案内図が頂けます。

 

有料施設への入場券も

こちらで買えます。

 

 

沙湾古鎮は

嶺南文化の中核を担った広府文化を

色濃く残す町です。

 

嶺南とは

現在の広東省、海南省など

広府とは

広州市とその周辺のことです。

 

沙湾古鎮は

南宋時代(1127-1279年)に

生まれたと言われ

800年以上の歴史があります。

 

現存する建築物の多くは

明・清朝から中華民国時代に

建てられたものですが

古い路地は趣きがあります。

 

 

外壁の所々に

変わったものがあります。

 

 

近寄って見ると

何と牡蠣の貝殻。

 

嶺南では

牡蠣を剥いた後の貝殻を

補強材として外壁に貼る風習があったそうです。

 

 

ほとんどの家が

現在でも住居となっていますが

一般公開されているものもあります。

 

こちらは

『沙湾広東音楽館』。

 

 

琴や琵琶など古い楽器や

音楽に関わる人形などが展示され

とても興味深いものがあります。

 

 

特に興味を引いたのが『工尺符』

・・・中国特有の楽譜だそうです。

 

使い方の説明があるのですが

私にはチンプンカンプン。

 

 

時間帯によっては

二階のホールで

伝統音楽の演奏が行われます。

 

 

沙湾広東音楽館の並びには

『何炳林院士記念館』が。

 

 

何炳林は

地元出身の高分子学者で

中国初の原子爆弾の製造にも関与したそうです。

 

 

何炳林院士記念館の前を

さらに進み小路に入ると

『武帝古廟』が。

 

 

前漢第七代皇帝の

武帝を祀った廟です。

 

他の中国の廟と異なり

派手な装飾はありませんが

薄暗い祠堂に鎮座する武帝には

威厳を感じます。

 

 

祠の中のいたるところで

無数の線香が焚かれ

煙が充満しています。

 

 

古鎮の中を歩き回っていると

『何少霞故居』なる家屋が。

 

 

沙湾出身で

琵琶の名手であり

作曲家としても著名な人物だそうです。

 

現在では質素な寝室ですが

当時はそれなりに贅沢なものだったのでしょう。

 

 

台所も

そのまま保存されています。

 

 

街の中央には

三重塔『文峰塔』が聳え立ち

古鎮を見守っています。

 

 

何とも怪しげな階段を

3階まで上ります。

 

 

待ち受けていたのは

絶景とは言えませんが

古鎮を見渡せる

それなりの景色。

 

 

沙湾古鎮観光の最大のスポットは

『留耕堂』

沙湾何氏一族の宗祠です。

 

諸説ありますが

1335年創建が有力のようです。

 

前述の何炳林も何少霞も

『何』姓。

 

『何』姓が

沙湾の主流だったのでしょうね。

 

 

祭壇には

科挙に合格した

一族郎党が

祀られています。

 

 

広州でも

マイナーな場所ですが

嶺南文化の片鱗を

体感できる貴重な街です。

 

次回は、明日8月2日(火)に番外編。 中国ハルビン市のロシア料理店『馬尓斯西餐館』をテーマにします。