スピンオフ編~京都市・『Kyoto Modernism』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編、ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットをご紹介します。今日は、京都市の『Kyoto Modernism』です。

 

関東の人間にとっては

和の京都、洋の神戸

このイメージが根付いていると思います。

 

確かに京都には

寺社仏閣、京町家など

日本の伝統文化が息づいています。

 

しかし、よく見ると

Kyoto Modernism

洋風建築も多く存在しており

洋館フェチにとっては

堪らない街なのです。

 

今回は私のお気に入りの

建物をいくつかご紹介します。

 

まずは

三条高倉の『京都文化博物館別館』から。

旧日本銀行京都支店です。

国の重要文化財に登録されています。

 

 

1894(明治27)年

東洞院御池上るに建設されましたが

1906(明治39)年に現在地に移築されました。

 

辰野金吾とその弟子の長野宇平治の設計です。

辰野金吾は東京駅の設計者として知られています。

 

1988(昭和63)年から

京都市文化博物館別館として

一般公開されています。

 

次は『中京郵便局』

同じく三条通にあります。

京都市の登録有形文化財に指定されています。

 

 

1902(明治35)年に建設された

ネオルネサンスの煉瓦造建造物は

現存する日本最古の郵便局の一つです。

 

次も三条通にある『SACRAビル』

旧不動貯蓄銀行三条支店で

国の登録有形文化財に指定されています。

 

1916(大正5)年に建造され

1988(昭和63)年から当初の面影を残しながら

商業施設として利用されています。

 

 

もう一軒三条通から

『家邊徳(やべとく)時計店店舗』。

国の登録有形文化財に指定されています。

 

1890(明治23)年

初代の店主家邊徳之助が建てた

日本最古の煉瓦石造洋風商店建築物です。

煉瓦など建材のほとんどをドイツから輸入したそうです。

 

 

『革島医院』

三条通りから麩屋町通を南に下り

六角通を越えた左側にあります。

 

1936(昭和11)年建造の

木造三階建ての洋風建築です。

国の登録有形文化財に指定されています。

 

 

革島医院からさらに南に下り

四条通を東へ。

四条大橋のたもとにある

『東華菜館』です。

 

 

牡蠣料理店『矢尾政』の二代目浅井安次郎が

ビアレストランをイメージし

ウィリアム・メレル・ヴォーリズに設計を依頼したもので

国の登録有形文化財に指定されています。

 

ちなみにヴォーリズは

メンソレータムのメーカー

『近江兄弟社』の創始者の一人です。

 

レストランの開業は1926(大正15)年。

1945(昭和20)年まで営業していましたが

第二次世界大戦の末期

洋食レストランの存在が風潮的に困難になったため

浅井の友人の于永善に譲渡され

北京料理店『東華菜館』となりました。

 

鴨川べりに建つ

五階建ての勇姿は

これぞKyoto Modernismです。

 

 

今も現役のエレベータは

1924(大正13)年OTIS社製で

日本に現存する最古のエレベータの一つです。

 

 

最後は

四条大橋を渡った左側

『レストラン菊水』です。

 

1926(大正15)年

瓦せんべい屋を営んでした奥村小次郎が

洋館で美味しい西洋料理を食べてもらいたい

そういう強い思いで創業した西洋料理店です。

 

小次郎は

西洋式の料理や建物を見聞、勉強するため

日本国内はもとより

当時のアジアでは西洋文化の最先端であった

上海まで足を延ばしたそうです。

 

 

今でも

国の登録有形文化財に指定された建物の中で

美味しい料理を頂くことができます。

もちろんビフカツもあります。

でも、まだ未食です。

 

京都の方の

伝統を守りつつ

新しい考え方や物を

積極的に受け入れる姿勢には

いつも感服しています。

 

次回は、明日12月26(火)に番外編。韓国ソウル市の『プチョンソンマンドゥ』をテーマにします。