インタビュー<25>幼少期の家庭崩壊、自身の離婚、双極性障害~多くの苦しみの先に普遍の平安と愛

 

ブーケ2M.Aさん 京都府 50代 飲食店勤務

 

 ーこの瞑想を始めたきっかけを教えてください

今まで宗教家の母とのこと、離婚、飲酒、双極性障害、乳がんなどで悩んでいました。そんな中、中学時代からの親友とこちゃんが紙に書き出して悩みを取る瞑想を一緒にしてみない?と誘ってくれました。

そして、2022年の11月に初めて瞑想会に行った時、過去のことを洗いざらい話しました。

私の家では、伯母夫婦と一緒に、金物屋の商売をしていました。一方、母と伯母が宗教に力を入れすぎて商売のほうが立ち行かなくなり、お店を駄目にしてしまいました。その後伯母の夫が勝手に借金をつくり、家の実印を使ったので倒産と同時に、うちの家を取られてしまい、そのことがきっかけで父が自殺未遂をしました。飛び降り自殺をしたのですが、電線に引っかかって助かったのです。

そしたら母は宗教のおかげで父の命を助けてもらったというようになり、さらに宗教にのめり込むことになります。家がなくなったことで、今度は私が家を買ってあげなければと思い、長時間働いて残業代を稼ごうと身を削るように生きるようになります。

あの頃の私はこれまでの人生と自分の身に起こったことを心の中で処理しきることができずに頭の中がぐちゃぐちゃでした。それを振り払うかのごとく仕事に没頭して、あげく双極性障害になりました。母が信仰に入らなければよかった。このお寺に出会わなければうちの家族はどんなにいい人生になったかと。

そうして、話をしたときに、瞑想会に参加されていたM.Iさんがこんな事を考えてみたらよいのではないかとメモを書いてくださいました。

 

おびえて生活しないと
宗教のこと
母と姉が熱心で商売がダメ
収入がなくなる
勝手に借金
実印を自由に使う
家がなくなる
自殺未遂
更にのめり込む
仕事しすぎて体調くずす(母の宗教の影響か)
双極性障害←これを見て行ったほうがいい
母が宗教に入りたくなかった
出会わなかったら すべては引き寄せる現実
もっと他にいい人生があったら
人生の後悔 など


このメモを頼りにして瞑想のせんせーにお導きをいただきながらはじめて瞑想をしました。

〇 双極性障害になった人生 と ならなくてずっと正社員で働けてた人生 の2極について

過去の出来事が起こって悲しい、起こらなかったら→嬉しい→手放すをしたあとせんせーに感想を聞かれ、「発症して会社を辞めたことを長年悔しいと思っていたのに、すべての出来事が起こっても起こらなくてもどっちでも良かったと思えます」と言えました。こんな方法で気持ちが明るくなることってあるんだと不思議で面白かったのです。瞑想会に参加されていたみなさんから「えっ、すごい!もう超越できたの??」と褒めてもらえたことも動機となり、瞑想にはまっていきました。

母の宗教で教えている内容も信じられないことが多かったので、そのことを母に話すと全否定をされてしまい、それが受け入れられなかったので、ほかのもっと素晴らしい考えがこの世にあるのではないかと思ってたくさんの本を読みました。そうして答えを探してきましたが少しも楽になった方法はありませんでした。

最近では引き寄せの法則と言われる内容が多く、思ってることは全部現実になるからいいことだけをみましょうと書かれているのですが、できないのです。自分の悩みを抱えたまま心に入る隙間がなくて。そこにもってきてのこの方法は、よいことを手放すという方法。頭で理解するのではなく、実際にその瞑想を一つしてみてすぐにはっきりと、その効果が実感できました。その本の中でたくさんの理想をかき出すワークにも取り組んでいたので、あとはそれを求めるのか、それとも手放すのかだけの違いだったのですね。

ブログを編集をしているえみちゃんが「M.Aちゃんは、人生をかけて辛い出来事を感じつくすことを終わらせてこられたのですね。だから、理想を手放すという方法に出会えたことで一気に問題が片付いたのではないでしょうか。私が2018年にせんせーのインタビューでお話をお伺いしたとき

『苦しみを感じつくすと小さくなるということは分かっていましたが、小さくなるだけで完全になくなることはありませんでした。家で瞑想を続け、あれでもない、これでもないと模索する中できれいに苦しみがなくなる方法にたどり着きました。その方法とは、【苦しみ】の反対に持っている自分の【理想】を手放すことです。』とお聞きしました。

M.Aちゃんは苦しみ通した人生から、まさにせんせーがこの瞑想を考案された時と類似の体験をされたのですね。」と、この機会に振り返って話してくれました。

ー愛を見出すまでの苦労を教えてください

私は、4歳から15歳まで毎晩のように母に連れられて日蓮宗のお寺にお参りしていました。友人の中で自分の家だけが変なことをしているのに誰にも言えず、本当につらかったです。良いことがあるとお寺のおかげ、悪いことがあると拝みかたが足りないと言う価値観で私は次第に自己肯定感が低くて精神が不安定な子供になりました。そのベースで生きていく中で結婚もこの人ぐらいしか結婚してくれる人はいないだろうと安易に決め、やはり上手く行かず離婚し、悩みから逃げる為に飲酒しその結果乳がんになってしまいまいました。

私は自分のつらかった人生から目を背けようと、1日に3Lのビールを飲んで過ごしていましたが、それによって自分の虚しい気持ちや不安な気持ちに目を向けずに済むからです。しかし、この瞑想に出会って自分のネガティブな感情に目を向けた後に、その気持ちを解消する方法があるのだと分かりました。これならビールを飲む必要もなくなりました。また、テレビを見たり小説を読んで気晴らしをしていましたがそれも必要がなくなったのです。

2回目の瞑想会に参加した後のことですが、今までは何の展望もない暗い毎日だったのがお酒の瞑想をしたことで本当に飲みたくなくなったので、この瞑想で私は変われる!と希望が見えました。瞑想を極めたら後はどんなことが変わるかノートに書いて考えてたら、心に不安と悩みが無い状態だけを先に体験し、何がなんでもその状態にたどり着こうという確かな意思につながりました。いつも常に不安と悩みが心にあったのに、それらが消えているのに気づいて、思わずとこちゃんに「今、10分ぐらい不安と悩みが全くなくなった状態になってる!」とLINEしました。その後もその状態が続いています。

それから毎月一回は瞑想会に参加して愛を見出すまでの四ヶ月ほとんどずっと瞑想するかアミの本を読むかせんせーが書かれた「完全な悟りと解脱のためのチェックリスト解説」を読む、写す、宇宙の法則を読むかという生活に変わりました。私の場合はとにかくこの方法に出会えただけで、驚きの感動が強かったので、瞑想項目が何であるかということは問題ではなく、とにかくぱっぱ、ぱっぱ、と2つの瞑想でどんどんと取り組んでいき、心の中が明るくなっていきました。

○ 母が信仰を続けたら と 止めたら
○ お酒を飲まなかったら(ひま、空虚) と 飲んだら(楽しい、くつろぐ)
○ 双極性障害が再発したら(嫌すぎる) と 寛解したら(嬉しすぎる)
○ 乳がんが再発したら(イヤだ!) と 寛解したら(ヤッター!)

このような簡単な項目でしたが私にはそれで十分に効果が感じられました。

その中でも、ビールを飲まないことの瞑想は少し時間がかかりました。私は1人になるチャンスがあるとずっとビールを飲んでいたんです。1日に3Lも。

飲まなかったら ⇒ 空虚。空虚な気持ち
飲んだら ⇒ ほろよいでいい気分

そのときに、ただ酔ってるっていうのだけ残して気持ちいいのを手放すようにせんせーからアドバイスをいただいて、それをやって、ずっとそれをやって、ずっとやって、ずっとずっとやっていました。飲みたくなるたびに何回も何回もやりました。それで今は全く飲んでいません。

ーアミやバーソロミューの本、せんせーのチェックリスト解説を読まれてどうでしたか?

アミの本を読んだときは、この2極の瞑想方法を知らないでアミの本を読んだ人は、実際どうしたらそのような世界を実現できるのか分からないから、読んで終わり、ただの物語になってしまうのではないかと思いました。バーソロミューの本には引き込まれていく感覚。瞑想をしているとき、自分は愛を感じられたり不安から解放されたりしていますが、日常生活をしていると、また以前の自分に引き戻されそうになる時もあります。そんな時に読んだらもどって来れるという感じがします。

せんせーの悟りのチェックリスト解説は、せんせーがこの2極の瞑想法を教えながら必要な真理を選んで作成されているので、真理に進んでいきながら同時に瞑想も進められる内容だと感じます。この解説も実際の瞑想法が分からなければただの読み物として終わってしまい、絵空事のように感じたでしょう。でも、瞑想法と合わせて取り組むことで、自分で気づいてそこに至れるのだという喜びがあります。

せんせーの解説は、バーソロミューなどの市販の本から多くのリストを選ばれたとのことで、これを信じたからと言って宗教につながることには全くならないという安心感があり、一気に読み進めてしまいました。お勧めしてくれたえみちゃんに、一読したときに「これ以上のものはないと思いました」と返事を送ったくらいです。

一読してからは、せんせーが要所要所に書いてくださっている瞑想の提案に従って瞑想してみました。

(例)
リスト「傷ついたり害する可能性が全くなくなった(自分も含む)」について
解説の最後の部分「自分が今まで生きてきた中で傷ついたことを全て書き出します。それとこれから傷つくかもしれない可能性のあるものも全て書き出して瞑想します。」

これを読んで、職場でやっぱりなんかちょっと変な人やし仕事出来ないな、と悪口を言われているのを聞き
〇 職場で仕事できないと悪口を言われたら ⇒ 悲しい と
  私のことなど全く見ていなかったら ⇒ なんやそうか、ほっとする
などと瞑想をしていきました

ー愛を見いだした時のことを教えてください

2022年12月、何かがつかめそうな感覚になりました。お腹から体の前に何か愛みたいなものが出てるような感じになりました。その2日後、それが胸から出てるような感じに変わりました。ですがお腹が減ってたり忙しかったり疲れてたり家族に問題が起こったらその感覚が引っ込んでしまっていました。何とか早く平和、調和、愛を見いだして本当の幸せを掴みたいと思っていました。

2022年2月に1泊ホテルに泊まり家事も何もできない状況に自分を追い込んでひたすら瞑想しました。
「完全な悟りと解脱のためのチェックリスト」を疑問を抱かず理解し実行しようと必死に何度も読みこみました。それでやっと調和が出てきて安定的に愛が見いだせました。

小さな頃の母の教育もあってか自分のことが嫌いで、自信がなくて、いろんなものに不安でした。
だから自分のその性格が嫌いっていう部分から見ていきました。
〇 自分の性格でいやな部分
〇 社会的な成功や自慢
〇 調和とは何か
〇 いつまでもこの方法でやっていけるの        か
〇 私だからこそこの方法ができるその理由
・なぜか信仰に縁のある家だったから
・双極性障害だから二極の苦しみが誰よりわかるから
・お寺は信じられなかったのにこの教えは信じられるから
〇 ホテルでの何気ない出来事
・コーヒーが遅い⇒時間というものはそもそもない(リスト「人を待ってあげることができるようになった」からの応用)

書いてみればこの程度ですが、でも本気でこの瞑想のこと、愛を見いだすことを考えていました。私は、生きるのってつらいってずっと思ってて どうやって生き抜いて又生まれ変わっても生きぬくのかしんどすぎてどうしようもなく毎日焦燥感があり、パニックになっていたから、もうこれで、この瞑想で人生変えるしか生きる方法がないと思いました。

本気でやる、と決意したとき、「やったー 私はついに幸せになった わーい」と感じられて、これを求めてやまなかったんだと、やっと答えが、探していた答えが見つかったと思えました。せんせーやえみちゃんやとこちゃんが心から幸せそうな様子を思い浮かべ、そんな風に私もなりたいと思って憧れました。

いつも一緒に瞑想してくださるみなさんに今まで私の問題を聞いて、導いて下さってたことへの感謝の気持ちを感じました。愛を見出して、心が中からも外からも暖かくなって寝ても覚めてもその感覚が去ることはありません。いつも後悔、不満、不安な心でしたが、それらがなくなり、頭が空っぽで生きやすくなりました。

ーその後の変化、目標、現在の状況を教えてください

現在の目標としては
🌟 愛を大きくする
🌟 自分がどうしたいというのが無い毎日を送る
🌟 一部の人だけの利益になるような考え、言動をしない
🌟 すべての人が平和、調和、愛、喜びに満たされることを祈って愛から生きる
🌟 そして悟りを目指し、一隅を照らす存在になりたい

一隅を照らす存在というのは、自分がハッピーであれば(自分を愛することが出来ていれば)そのエネルギーは集合意識を介して10万人にまで影響を与えると言われています。他者に対して何か出来なくとも自分がハッピーになるだけで他者の為に貢献できます。その上で、今いる場所で他者のためにできるだけ親切にする、そんな存在です。

現在、父が脳梗塞で右半身付随になり、もうすぐ退院で母と介護生活が待っています。大変な毎日になりそうですが、瞑想のお陰で心は落ち着いています。先に瞑想して介護を超越できないかやっていますが結果はまだわかりません。自分に必要なものならやってくるとのことなので、やってきたらやってきたで、父のそばで瞑想してたらいいか、と思っています。

最近ではさらに瞑想の質を上げたいと思うようになり、以前は対人の課題が少なく、自分の課題だけで2つの瞑想項目が多かったのですが、4つや6つの瞑想にも取組むことが増えてきました。

例えば父の介護について何が不安かと考え
①父のおむつをかえなきゃいけないと
②かえなくてよくなったら
③子どもの手をわずらわせてはいけないと
④かえてもらってもよかったら

その時にせんせーが、父のおむつ替えをするのが平気になったらいいね、とおっしゃいました。そのときに、父のおむつが取れることを望んでいる自分がいて、その理想を手放しきれずに、その理想が手にはいればいいなぁとまだまだ思っている現状に気づきました。瞑想をして超越すれば平気になれるのですね^^

私はまだ今50代でずっと健康なつもりでいますが、おむつをかえてもらうような立場になるのだろうかと思いをはせながら、自分がするばっかりだと、疲れる、嫌だという気持ちでいましたが、してもらう方になるかもしれないと思うと、順番なのでこれでよいと落ち着くことができました。

さらには
自分一人で介護しないといけないと
自分も認知症になって介護されたらどんな気持ちか、とそこから瞑想が広がりました。

また、今後父の介護を考えたときに、母が今までのように宗教を続けてそちらの方へ労力やお金をつぎ込んでいることを考えるとこの家で父を看て行けるのだろうかと心配になりました。母がお寺をやめてくれたらいいのに、と思う気持ちがまた強くなりました。

そこで
母がお寺をやめてくれたらという瞑想項目を立てて瞑想をしてみるのですが取り切れないのです。以前にもしたと思うのですが、父の介護という目前の課題が現れたことで再度大きな項目となったのだと分かりました。お寺をやめないことでどんな問題が起こってくるのかと、一段掘り下げて問題を見ることを学びました。

そうすると「普通考えたらわかるやん」というようなことが母とは話にならない、というのが困ると思いました。お寺に回すようなお金があるのなら、その分を介護や生活のお金に回した方がよほどよいのにとおもいました。そのことで、「お寺が理由で母と普通の相談ができなかったら」という項目から瞑想をすすめられました。

こうして瞑想をするときには〇〇だったらな⇒何で?どうなったら困る?
と突き詰めて考えることが分かりました。

自分での瞑想の工夫は
軽い項目の時は、紙にかかずに頭の中で瞑想することが多いです。
例えば、仕事のモヤモヤなら 仕事の人間関係   嫌やなあ→顔を下に向ける
全く気にならへん  ヤッタ  スッキリ→顎を上に上げる
ただ、全く気にならへん→真っ直ぐ前を向く

手放した状態、ただ全く気にならへん  をしばらく味わって終わりです。モヤモヤが大きい時は紙に書いてやります。項目が多すぎて頭の中がめちゃくちゃな時は、まず何に心を乱されているのか箇条書きにして整理してからやっています。

(例)【自分がこの世のいやなもの】
・暴力 ・戦争 ・けんか ・排気ガス ・睡眠不足 ・疲労 ・働きすぎること ・餓死 ・テロ ・忙しすぎること ・精神がおかしくなること ・リンチ ・空気を読むこと ・戦闘もののゲーム ・差別 ・空気がきたないところ ・不潔なこと・もの ・一方的にしゃべる人 ・雑で仕事が早い人 ・やさしさのない人 ・めんどくさがりの人 ・ヤクザ・半グレ ・おどす人 ・暗すぎる人 ・明るすぎる人 ・感謝する心のない人 ・体がかゆい ・自由の身じゃなくなること ・音がうるさい 環境 ・お金がなく生活苦 ・気がつけない自分 ・子どものスマホ、ゲーム ・子どもの食生活 ・子どもの進路 ・自分や子どもの学歴 などなど

こうして考えていくと瞑想項目は次々と出てきますが、その都度やったらやっただけ明るい気持ちになれて本当に助かっています。今の私はまだ、誰かのためになること、この瞑想を伝えたり、人のお世話をしたりする自信はありませんが土台を固めていき、精神的に弱かった私だからこそ伝えられる言葉があると思い、みなさんとともに学び合い、せんせーからの励ましをいつもいただきながら、これからも歩んでいきたいと思っているところです。


ー編集部より(とこ)

M.Aさんとは中学からの長い付き合いになりますが、当時からいつも穏やかでやさしい笑顔が印象的でした。知らない人から見れば、そんな笑顔の裏に、お母さんの宗教、お父さんの自殺未遂、ご自身の病気や離婚と、壮絶な人生が隠れているなんて思いもしないでしょう。家を失ったことで自分が家を買わなければと必死に働いて、体も壊されましたが、その優しさゆえ自分を追い詰めてしまったのですね。2極の瞑想に出会い、今まで心に抱えてきたものがおもしろいように消えて行き、今はさらに輝くばかりの笑顔です。今まで逃げずに自分の感情に向き合ってきただけあって、びっくりするぐらいあっさりと、お荷物を手放されています。おそらく今はもう、過去の自分は映画の中の登場人物のように、画面の外側から眺めるような感じなのではないでしょうか。M.Aさんの優しさや、これまでの体験がこれからは周りの人の心に光を当てる、救っていく、それが楽しみですね。

 

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