【26】【悟りの階梯  牧象図の解説】

今日は「牧象図の解説」キラキラというテーマでお話を伺います。
とても色鮮やかで他では見たことのない興味深い絵ですね(^^)/
 
瞑想を始めた私たちが、第1の目標とする「愛を見出す」ということは、せんせーのご説明の中では⑦の段階を意味しています。

この図は悟りに向かっていく私たちにとっての道しるべとなってくれます。

 
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ほしこ「せんせーの家の客室に飾られている綺麗な絵について解説をお願いします。」
 
せんせー「あれは悟りの段階を分かりやすく表したチベット牧象図です。海外ではShamatha とか The nine progressive stages of mental development と呼ばれています。ヒマラヤのチベットで解脱した人が直接または弟子に書かせた絵でかなり古くからありチベットでは有名です。
 
悟りの段階を表したものとして日本では十牛図が有名です。しかしチベット牧象図の方が的確に心の境地を表現しているのでこちらを使っています。昔は文字の読めない人でも分かるようにと師が絵にして弟子に解いていました。
 
弟子は何年も瞑想を続けていきますが、そうすると一体私はどれだけ進んだのだろう?そして後どれくらいで悟れるのだろうか?と疑問に思うことがよくあります。また悟りの先には何が待ち受けているのだろうか?と不安になる人もいます。
 
そういう弟子達の疑問や不安を取り除くためにこの図は役に立ってきています。他にもみなさんの中にあるこの先にある落とし穴や誘惑にも注意を促すように考慮されて描かれています。
 
意識の向上は図の右下の家から始まり一番上まで進んでいきます。
家はチベット風に描かれていますが、自分の住んでる家として見ます。大昔から悟るなら出家することが義務付けられていました。
 
しかし、こんにちの状況では出家よりも在家の方が早く悟れます。何故なら周りにモノや情報が溢れていて、それに慣れた人が超えていくには、周りを遮断するよりも、そこに居ながらそれらに執着していかなくなる方が効果的だからです。この瞑想も様々なことが起こる在家の方が適しています。



 

図の中に描かれている猿はエゴを表しています。エゴの性格に一番近い生き物は、この地球上では猿なのでそのように描かれてます。猿は高いところが好きなのを左の木に描かれています。象は心を表し、人は魂(意識)を表現しています。
 
①は瞑想を始めた状態です。猿も象もまだ黒いです。周りの人達のようにエゴが人生の先頭を切って右に左に迷いの世界に遊んでいる状態です。魂はそれを観ているしかありません。絵の中にお宝が沢山書かれてますが、そういうモノに目移りして引っかからないように進んでいきます。
 
②自分は何者かを知る旅に出かけた魂は、自分の心を浄化して綺麗にするために瞑想をします。心の闇の向こう側に真の愛や光があるのを知って自分を見つめるのですが、最初の内は見ているのが魂ではなくエゴになります。それでも少しづつ心が浄化されていきます。

③瞑想が板についてくると、寝ても醒めても瞑想していたり、真理や愛について考えていたりするようになります。いつも自分の心を見てチェックして心が分離していることに気づけば瞑想して統合していきます。そうなるとこの状態に達しています。魂が心にロープをかけることができ、道を踏み外さないように注意して進みます。

右に描かれた洞窟は、人里離れて山や洞窟に一人こもる人がいます。そういう人は世間や社会を避けて山に逃げていますが、再び世間に戻ってきたら以前と同じ嫌な状況が創られてしまいます。自分の中の世間や社会を超越しない限りいつまでもついて回ります。

④瞑想を始めたときに比べたらすごく統合して進みました。周りの人達よりも自分が上にいる気分になりがちな時期でもあります。人によってはこの段階で悟り体験や愛や光や宇宙とひとつになる体験をすることもあります。しかしそれらは一時的なもので永遠には続かないでしょう。

象の上に黒いキツネが乗っています。そのような霊的体験をゴールに着いた、成就したと勘違いして周りに表明したり、お店を出す人もいますが、キツネも瞑想して超越していく必要があります。

⑤キツネも瞑想することで白くなっていきます。他に⑤と④の違いは並ぶ順序が違います。④は先頭から猿、象、人だったのが⑤では人、象、猿に入れ替わってます。今までエゴが先頭を切って進んでいたのが、ここからは魂が先頭になって進んでいきます。ここまで来ると象や猿もかなり白くなってます。

⑥と⑤との違いは人の向く方向です。それまでは心やエゴに注意を払わないと道を外れてしまう可能性がありましたが、その心配がなくなります。前を向いていても心とエゴは魂についてきます。この段階を過ぎたあたりから自分の中に平和を見出します。続いて調和を見出します。一度見出した平和と調和は肉体を離れるまで消えることはありません。

⑦はいよいよ猿とのお別れのときがきます。これより先に猿は行けません。猿が去ってはじめて自分の中に愛を見出すことができます。みなさんは大きな一つ目の目標としてこの段階を目指すと良いでしょう。見出した愛は永遠不滅の神の愛であり、これから生きていく上で基本となります。

⑧愛を見出したからと言って終わりではありません。ここは完全な悟りへの中間地点になります。しかし愛を見出さないままでこの先はありません。愛から生きれるようになれば⑧の段階に達したことになります。愛から生きるとは、これまでのエゴから生きるのとは違い、愛を与えながら生きます。

⑨この瞑想を進めていって好き嫌いをすべて超越すれば、完全に悟りを開いた状態になります。この状態に暫くい続けることもできます。また左に描かれた神社のお宮に入って、「~の神」として人々に幸せなどを与える役割を選択することもできます。


⑩ここからは白い道ではなく、虹の道を進んでいきます。自分が心と一体になります。2極の好き嫌いはありませんが、自分の中の今まで信じてきた神に相応しくない部分を取り除いていきます。この先に解脱の道と人々に真理を説く道とに別れますが、どちらを進むか自由です。両方することもできます。

⑪過去生で解脱した人が雲の梯子を伝って降りてきて、我道なりとなって人々を導いていく人もいます。そのために方向が反対を向いています。

⑫輪廻転生のサイクルから抜け出した解脱した状態になります。次の人生から肉体を持たずに居ることができます。また人々を導きたくなれば導くこともできます。ここから先は道がありません。次の段階へは瞬間移動のように次へ変わります。

⑬解脱の段階は3段階あります。ここは中間段階です。

⑭ここが肉体を維持できる最後の段階です。肉体も希薄になります。これより先へ進むと肉体を維持できなくなります。


ほしこ「…なるほど…長い道のりですね…キョロキョロ
でも!まずはコツコツ毎日自分を見つめていけるように意識してみます!せんせー今日もありがとうございました照れ

 

 

一体私はどれだけ進んだのだろう?そして後どれくらいで悟れるのだろうか?悟りの先には何が待ち受けているのだろうか?と不安に思うとき、また、自分の中にあるこの先にある落とし穴や誘惑について、この絵を見るとよく分かり、前向きな気持ちで瞑想に取り組んでいくことが出来ますね^^
 

今回の牧象図の解説では「サル」として表現されていた「エゴ」。私たちのエゴにはどのような特徴があるのでしょうか?次回の記事では、エゴの特徴についてお伝えしますルンルン

 

 

どくしゃになってね!

 

 

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