【20】【~質問~教員の不祥事から教育を問う】

2017年が終わる頃、以前に務めていた高校の上司から突然電話がかかってきました。

「非常事態なので、どうしてもすぐに働きに来てくれる人を探しています。絵美さんに来てもらえないだろうか。」と。続けてその上司は言いました。

「非常事態とは、昨年数学の先生が起こしたある不祥事です。その不祥事によりその先生は逮捕され学校にポッカリと穴が空いてしまいました。それからずっと穴を埋めるために変わりの先生を探してきたけれどどうしても見つからず、このままでは、他の先生への負担が大きすぎて職場が回らない。助けに来てほしい。」


ということで依頼をお引き受けしました。


と同時に、10年前のある夏のことを思い出していました。
 

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あれは教員の仕事を始めて数年が過ぎた頃、8月の暑い夏の日のことを回想していた。あるクラブの生徒たちがとても悲しい顔をして私のところにやって来た。


生徒の手には1つのビデオカメラ。彼女たちの更衣室から見つかったものです。中を再生してみると、男の人の手が映っている。カメラを設置したときに映ったんだろう。視聴しているとそれがクラブの顧問の先生だとわかった。


夏の大会で遠征試合に出る数日前の出来事だった。この事はなかったことにして、その先生に大会についてきてほしい、これを校長先生に持っていかないでほしいと泣いて頼んだ。しかし冷静に考えて、このことをなかったことには出来ないと思い、彼女たちにそう伝えた。


彼女たちは「そうだね」と、力なく笑った。私は校長室に行き、状況を話してカメラを校長に渡した。校長はものすごく悲しそうな顔をして立ち尽くし、落ち込んでいた。


その顧問の先生がいかに教育活動に貢献してくれたかということ、空いた穴が大きすぎて校長自身の動揺が隠せないということ、これから本人への説明に始まり、人事面や外部説明の面で対応が必要になること、そして遠征の引率には私が付き添うと校長と話し合った。


それ以来、ある時期、私は毎日毎日教員の信用を失墜させる行為を教育ニュースから探し出してはノートに記録を取っていた。今日はこんなことが、今日はこんな不祥事が。と、毎日毎日、どこかでニュースになっていることをメモしては、自分の机の隅に貼っていた「教育公務員の服務」に目を通す。

 


このような事件が私の中で消化されずにずっーと心に残っていたのでせんせーに聞いてみました。



 

絵美「以前関わった先生もとても良い先生でした。生徒想いで、一生懸命で、仕事もよくされる方でした。私は当時、教員の不祥事のニュースを調べて、たくさんの人が同じように不祥事を起こしていると知りました。なぜ、このように問題を起こすと分かっているのに現場は変わることができないのでしょうか。


せんせー「学校でも会社でも不祥事がないように一人ひとり全員に24時間ずっーと監視人を付けて見張ることはできません。

また人はそのような行為は良くないと思っています。しかし不祥事を起こしてしまいます。

それは地球は現在、新しい星に変わろうとしています。そのために公務員や学校の先生や権力者などの行いに対して、今までは許されてきた行為が許されなくなってきています。

社会全体が悪い行いをなくして正しい行いができるように進んでいっています。その本人が改善しようとする問題点を外部に知らせることで、はじめて変わろうとすることを選んだからです。自分を見つめて瞑想すれば、外部に出さなくても改善できます。


またそのような行為が人前に出ることで皆さんの中にも同じ部分がありますよ、と知らせてみんなが気づけるようになります。そのようにして一番変わりにくい人達でも変わらざる得ません。みなさんがそれに同意して生まれてきているからです。」
 

 


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私は教育における不祥事に対して、悲しいイメージをずっと持ってきたが、せんせーに質問をしたことで、それはその人にとって、改善すべき問題点を表に出すチャンスだったのだと解釈を改めました。


そして、関わった者たちにも、自分を見つめ直すことを知らせてくれたのだ。だから私はいつもいつもニュースを目で追って、自分の中にもこのような部分があると見つめようとしていたのかもしれません。

 

 

せんせーへの質問は次回に続きます

 

どくしゃになってね…

 

☆from 星野絵美☆

 

 

 

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