こんにちは。森岡亜由美です。
※こちらは2021年1月23日の記事の再アップです。
何年も使って、動作が遅くなってきたノートパソコンを買い換えました。
写真はすでに処分した古いほうのPCです。
（処分方法は後ほどご紹介）
ずいぶん頑張ってくれました。ありがとう。
この赤いPCの前は、白いノートPCを使っていました。
新しいPCを買って使わなくなったので、
すぐに処分してよかったのに、手放すまでに2年かかりました。
不必要なものは迷いなく捨てられる私がです。
なぜでしょう。
表向きの理由はふたつ。
ひとつは「捨て方がわからなかったから」。
もうひとつは「中のデータを消す方法がわからなかったから」。
PCって自治体の燃えないゴミには出せないから、
適切な方法で処分しなきゃいけないし、
処分する前に中のデータを復元できないように消去しておきたい。
けれど、どうしたらいいかわからない…。
ということで、なんとなく先延ばしにしていたんですよね。
ノートPCだから保管もそれほど場所をとらなかったのも、
先延ばしに拍車をかけました。
でも、引っ越し先にまでいわば「ゴミ」である
ノートＰＣを持ってきてしまったときに、
さすがにこれはどうかと思って検索してみたら、
ＰＣの処分方法は5分、
中のデータを消す方法も10分ほどで調べがつきました。
つまり私は15分でカタがつくことを先延ばしにしたために、
自分の行動のしかたが決まらなくて
2年もゴミを保有することになっていたわけです。
自分でも呆れてしまいました。
そして、考えてみたのです。
何で私、こんな簡単なことを検索しなかったんだろうって。
浮かび上がってきたのは、
「できなかったらどうしよう」という気持ちでした。
検索して調べあてた方法がとても複雑で難しく、
自分の手に負えないやり方だったらどうしよう？
という不安があったんですね。
ものすごく手間や時間のかかる大仕事に取り組むのは嫌だ
というプレッシャーと
できなかった時に「自分はダメだ」と認めざるを得なくなるのが嫌だ
という恐れが、その不安を生み出していました。
その不安やプレッシャーや恐れから目をそらすために、
「捨てずにとっておく」をしていたのです。
明らかな「ゴミ」を。
ここに、ＰＣを捨てられなかった裏の理由がありました。
そのことで私は自分の根っこにある「自信のなさ」を突き付けられました。
「私は大変なことでもきっと乗り越えて行ける」と
自分を信頼する気持ちがないんだなと思いました。
代わりに「私にはできない」という気持ちが根深くありました。
でも「できない、ダメなひと」と自覚するのも、
周りにそう思われるのも怖いから、
「できなそう」なことから逃げるために、
目の前の課題から目をそらしていたのです。
そのせいで、「ＰＣの適切な処分のしかたを調べる」という、
15分でカタがつくことにすら手を出そうとしなかったのです。
そして、こういうパターンを
片づけに限らず人生のいろんな場面で
無自覚繰り返しているだろう自分をちょっと切なく思いました。
そんなことも「できない」と思うくらい
自分を小さく見積もっているなんてとても悲しいことだし、
そのせいで自宅の貴重な空間を
（ノートＰＣ分とはいえ）ゴミで埋めることになっているのも
不毛で悲しいことだと思います。
きっとそれは私を生きづらくしているはずで、
これではいけない、と思いました。
そのことがあってからの私は
「なんとなく後回し」にしていることに
勇気を出して向き合うようになりました。
それは、自分に自信がなくて、
びくびくして情けない自分と真正面から向き合い、
励まし、一緒にチャレンジする過程でもあります。
自分を育て直すプロセスです。
それは決してラクなことではないけど、
そのことによって少しずつ自信が育ってきました。
目をそらして後回しにしていることも減ってきて、
家や暮らしも快適になってきましたし、
「自分の人生を自分の意志で作っている」という感覚も生まれました。
すると、人生は、前よりさらにラクになりました。
今は、
捨てられない自分に向き合うと人生が快適になる
ということをしみじみ実感しています。
捨てられない人や片づけられない人は、
「ズボラだから」と自分を責めて終わりがちだけど、
それでは何も生みません。
きっと「捨てられない」ことが、
あなたの乗り越えるべき課題を教えてくれていて、
そこに取り組むと人生がラクになるのだろうと思います。
あなたの捨てられない理由は、なんですか？
≪ＰＣの処分≫
ＰＣのどこかに「ＰＣリサイクルマーク」がある場合は、
メーカーに連絡すると、無料で引き取りしてくれます。
（各メーカーのサイトで連絡方法は確認してください）
≪データの消去≫
ＰＣのデータを消去するソフトがあります。
家電量販店などで購入できます。
＝＝＝＝＝
※メールセッションの受付中です
