健全な不満が、「ここちよい」へのスタートになる。 | シンプルに暮らし、自由に生きるための、家と心の整えかた

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誰かに何かを証明するためでも、
お仕着せの価値観に従うのでもない、
自分らしい家と人生を作るためのヒントを伝えていきます。

こんにちは。森岡亜由美です。

※こちらは2017年4月15日の記事の再アップです

 

 

昨日はハウスクリアリング講座でしたが

「前の家で

『私はこの部屋を気に入っていない』という気持ちを認めた

ところから物事が動き出した」

という話しをしました。

 

 

前の家は、その前に住んでいた家が手狭になったのと、

自宅でセッションもしたかったのとで

家賃も結構背伸びして頑張って借りた家でした。

家そのものはキレイでしたが、

プライベートゾーンと仕事のゾーンが区別できない間取りで

駅もスーパーも遠く、私にとってもお客様にとっても不便な場所でした。

けれど、不満を言ったところで引っ越し資金もないとわかっていたので、

なんとなく「特に大きな不満があるわけじゃないし」と言い聞かせ、

「特に気に入っているわけじゃない、というより不便だ」

という気持ちを見ないことにしていたんですね。

 

 

でも、ハウスクリアリングのお仕事を始めてから、

家に対する住む人の気持ちがいかに大事であるか

を目の当たりにするようになってきたころ、

唐突に気づいてしまったんですよね。

「あ、私、この家のこと、気に入ってない。引っ越しをしたい」って。

 

 

その時の私には、引っ越しをする経済的余裕は本当になかったので、

不満に気づいたところで

抜本的な解決(引っ越し)はできないとわかっていましたが

それでも

「私はこの家が不満だ。だから心地よい家に引っ越したい。」

という自分の本当の気持ちを素直に認めることができたんですね。
その気持ちのありようを説明するのは難しいんですけど

「なんだよこの家、全然ダメじゃん」とかじゃなくて、

「あぁ、不便だ。ここは違うんだ」

という、とってもフラットな感じの認め方でした。

 

 

すると、なんということでしょう、

ほどなくして大家さんから

「アパートを取り壊すので退去してください」

と通知があり

強制的に引っ越しが決定するという事態になったのでした(笑)

不思議なものですね。

 

 

でも、思えば私の人生の舵が大きく切られるときって、

だいたい「不満を認めたとき」だなと思います。

 

 

・親の敷いたレールを歩くのは嫌だなと思ったから、
 やりたいと思うことを探して打ち込もうと思えた。

・組織の中で人の思惑にがんじがらめになるのは嫌だな、
 と思ったからフリーランスの道を選んだ。

・ご祝儀を気持ちよく払えない経済状態でいるのは嫌だな、
 と思ったからお金のブロックに取り組んだ。

 

 

とか、自分の中の「これでは嫌だ」という不満を真正面から受け止めて、

「不満な状態から、こういう状態になりたい」という欲がでてきたとき、

きまって、重い腰があがったり、

想定外の何かが動き出すことが多いのです。
そして、時間がかかることがあっても、

「なりたい」と思った状況になっていきます。

 

 

不満て、ネガティブに受け取られることも多いじゃないですか。

いいところを見ないで不満ばかり言うなんて贅沢だとか、

自らを不幸にしているとか。

それも一理あるなって思います。

 

 

でも、これは自分を幸福にも快適にもしないし

成長もさせないということに対して

社会や運命や誰かのせいにしないで、

「嫌だ、変えたい」と思うのは、健全な不満だと思うのです。

そこを見ないようにしている人の言う「私は幸せだ」という言葉は、

ちょっと嘘くさいですよね。

 

 

健全な不満は、決して悪くないし、

自分を変化させるきっかけになると思います。

 

 

「嫌だ、変えたい」を受け入れつつ、うまく付き合いながら、

どうしたらいいかなって考えて行動していく

(あせらないで、マイペースでね)

それが、居心地のよい人生を作っていくコツのような気がしています。

きっと、居心地のよい家づくりも、そんな感じかなと思います。

 

 

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