2024  0614    ヨコハマ 晴れ☀️


今日は夏日になるみたいです。30度超えかな。


その中で H さんの CCR を完成させます。


みなさんは、「さあ、どんな音がするんだろう?」って感じでこれを読まれてるんだと思います。

過去に CCR をオーダーされてたり、所有された経験がお有りの方でも、それは分からない事なんだと思います。


なんと言っても、CCR のボディはテレキャスターに近い設定の楽器だけど(実際には全く互換性無しの別形状)ブラックリンパウッドって材は弾いた事ないし、更にセミロングスケールだし、しかもハーフセットネックと言う新しいセットネックの楽器だし、ブリッジだってテレキャスター系のプレートブリッジじゃ無いし、ネックがマホガニーで指板がメイプルってのも、弾いた事無いし、、etc.etc


まあ、たぶんこんな感じでしょ?😃

でもね、皆さんだけじゃなく、作る側の立場に居るクラフツマンであっても、これだけ従来に無い設定の楽器だと、「作ってみないと、どんなサウンドのギターなのかは分からない」って答える筈です。


何故かって言いますと、多くのクラフツマンは定番楽器ばかりを作って来てるからです。

ちょっとデザインを変えたり、珍しい木目の材を工芸品調に仕上げたりはするけれど、基本的には定番モデルの域からは出てないモデルばかりを作った経験しか無い為に経験値や経験域の幅は狭かったりします。


だからワタシの様に作る前から結果を想定して、結果的に想定したサウンドの楽器に仕上げる、って事が出来ないんです。


ワタシの「もし、完成した楽器が的外れな物だったら、お金は一切払わなくて構いません」とお約束して受注するスタイルは業界では非常識な行動とされるんです。


何故なら、それは余りにも作る側に不利な条件だからです。実際の業界のオーダー製作の場合には、基本的に素材やパーツ設定全般をお客さんに決めさせます。

受ける側はアドバイザーであって、あくまで仕様を決めたのはお客様ご本人であって、ショップ側はそれを組み上げただけですから、と言う形にするんです。


 だから、完成後に出音に不満を言っても、基本的には受け付け無いのです。

だって、そう作れと指示したのはお客さま本人だから。


「お客さん!楽器なんて作って見なくちゃ分からないもんなんですから」

これが、受注製作の基本的な姿勢なんです。


で、基本的な受注トラブルの回避テクニックとして、基本的になるべく定番楽器の仕様に収めたスタイルのモデルにまとめるのです。


そんなワケですから、心配なら「もし、お願いした通りの楽器じゃ無かったら、お金払いませんけど、それでも受注して貰えますか?」って、ショップの製作担当者に聞いてみたらイイんですよ。

それでも受けてくれたなら、その技術者はホンモノと見ていいでしょう。😃


もし、そんな約束して受注をしたとオーナーさんに知れたら、間違い無く激怒されるでしょーけど。😆


マジすか?