山梨県は身延にある切り絵の森美術館
です。
昨年(2019年)の7月に、小出蒐の作品展を見に訪れていたのですが、その時のことは記録しそびれたみたい。
切り絵の森美術館は、富士川クラフトパーク内にある小さな美術館です。
常設展のほかに企画展も定期開催されていて、「切り絵」をキーワードに様々な毛色の展覧会が企画されています。
さて、今期の企画展は
『ありがとう 関口コオ 遺作展』
と題された、故関口コオ氏の作品展です。
わりとあちこちで触れていると思います。
こども(関口コオ作品に関しては わらべ と表現するのがこだわりみたいです)をモチーフに田舎風景や季節を切り取った作品が印象強いです。
とにかく、わらべの描き出し方がかわいらしい。
その表情や丸くデフォルメされた身体、太く硬質な主線で切り取られていながら、柔らかく優しい印象を受けます。
雄大な赤城山、のびやかな青空、幻灯のように彩る四季の花々、そして夕暮れのひととき。
すべてが優しく、温かな眼差しによって捉えられ、切り出されています。
積雪の中、風が吹き荒ぶ道を1人歩く少女の画でさえも、とても温かいのです。
悲劇などない世界。
わらべの純真と無垢が守られた世界なのです。
生命感溢れる四季折々の作品も素敵でした。
個人的にはあじさいの画が気に入っています。
中でも、第1展示室に展示された「近松心中物語」はゾッとするほど美しかったです。
こちら側とあちら側の狭間でひらりと散る2片の赤い花弁。
いつまでも眺めていたいほど美しく、そして妖しい作品でした。
あじさいの画と「近松心中物語」は是非ポストカードで購入して帰りたかったのですが、残念ながらミュージアムショップにはなく、悔しい限り。
展示されていたひまわりの画と、展示はなかったけれど変わらず良い表情のお地蔵さんの画のポストカードを買いました。
企画展の会期は8/30まで。









