誇りと葛藤編集する 全体に公開
2010年05月29日06:13
佐土原が 犠牲になると決めて
あっという間に ワクチン接種が決まって、

張り詰めてる糸が 切れそうになる。
写真
嫌がる牛に 無理やり打たれるワクチン。

子牛たちはそのストレスに耐えきれず
体調を崩すもの 死に至るものまで出てきている。

自分の牛を殺さなきゃいけない
断腸の思いで決断して、

殺処分のその日まで

愛情たっぷり注いで、
今までありがとうねって
こんなにしてごめんねって

一生分の愛情を注ぐつもりだったのに、

ワクチン打たれたとたんどんどん弱っていく愛する家族…

精神的にも 限界をとっくに超えてる。

こんなことになって 消毒作業に何の意味があるのか…
あんなに頑張って 佐土原に口蹄疫を入れないと誓い
消毒作業してきたのに 結果これか…

結局 何一つまともなこと出来ないまま佐土原の牛を守ること出来なかった…

今まで 涙見せなかったダーリンが 号泣した…


そんなダーリンは 今日も朝4時には 消毒を始めています。
ワクチンを接種され弱った牛たちにこれ以上苦しい思いさせたくない。

弱ってるからこそ 色んな病気になりやすいから…
と牛舎のある周辺を中心に 毎日毎日 散水車で消毒に回る。

もう2週間 休みなしで働いている。
顔は真っ黒に日焼けして、
首は 急な日焼けに耐えられず、膨れ上がってる。

気力も体力も ただプライドだけで保たれている。

いつ切れるかもわからないその張り詰めた状態を
ギリギリのところで保ち続けるダーリン。

そんなダーリンを 応援してくれる農家の方。

皆 優しく笑顔で頑張れって言ってくれる。

本当にありがたい。


散水車に乗ってる 怖い坊主のおっさん見かけたら、
がんばって~と声かけてね。

終息に向かって もう一息。

頑張ろう指でOK
終わったよ。編集する 全体に公開
2010年05月26日21:25
泣き顔『あ、ペーターから電話だわ。ハイジにばれないようにしなくちゃね。』(携帯の着信音)

娘:はーい。
母:泣き顔泣き顔泣き顔今 来やった~。
  注射打ちに・・・・泣き顔泣き顔
  お父さんが 一人で対応してる。 
  おまえは家にあがっちょけって。
  お父さんも 泣いてるとよ~

  なんで、あんないい牛を 
  今まで 何も病気せんように 健康に育ててきたとよ~泣き顔
  なんで 口蹄疫なんかにせんといかんと~~
  おかしいわ~

娘:うん泣き顔絶対おかしいって。
  うちは 政府の対策に同意したわけじゃないわ~
  うちは 知事とか、農協さんとか役場職員の頑張りに同意したっちゃわ~泣き顔
  絶対 このやり方許せん!!
  絶対 負けん!!

母:うん。負けんよ。
  こんなやりかたおかしいから。
  お父さんも もう一度基礎メス牛作って 種牛作るって。
  和美を支えながら もう一回するって。

娘:うん。絶対日本一とるよ。
  絶対 あいつらには 負けん!!泣き顔

母:絶対 勝とうやね。
  和美はちゃんと そこの農場の雌牛を育てて、
  被害にあった人たちに早く良い牛を提供できるようにしないね。
  その農場が県民の希望になるようにね。

娘:うん。頑張って育てるから。
  どこに出しても恥ずかしくないように育てるから。

母:じゃあね。しっかりね。




そういうやりとりをしてた時、
父は 係りの人に
「この牛は 和美にやった牛やから、他の牛は良いけど、この牛だけはこらえっくり。この牛だけは 生かしてくり・・・・・泣き顔

と号泣しながら懇願した。

容赦なくワクチンは全頭接種され、
うちの農場は口蹄疫発症農場と同じ扱いとなった。

こんなにつらいなか 私はまたしても父、母のそばにいてやることができない。

ワクチン打った以上 最低でもあと1カ月半は父や母に 姉妹に会えない。

家族の団結こそ 心の支えになるのに、私は一緒に居れない。

ただ、電話先で子供のように泣くだけしかできない。


だからね、
私 決めたんだ。

父と母が また 笑顔で牛飼いできるように、

これから ラストスパート!!
口蹄疫撲滅まで 全力疾走!!

やることは すべてやった。

だから、これからは 国と喧嘩してもらわなきゃいけない知事を
応援しようと。
今まで頑張ってくれた県職員 市町職員 農協職員の方々に
最後までエールを送り続けようと思うんだ。

皆 もう一度日本一とるまで、頑張ろう。

そして それまで安心して牛飼いできるためにも
種牛の保護。国に殺されてたまるか!!
知事に何としてでもこれだけは喧嘩してでも頑張ってもらわねば。

皆も エールちょうだいぴかぴか(新しい)

この日記と書き込み プリントアウトして 知事に送るからウッシッシ
そのまんま東へのCDと一緒に。

合言葉は もう一度日本一だからねexclamation ×2ウッシッシ
県民の誇り編集する 全体に公開
2010年05月24日07:09
ワクチン接種を前に

頭を丸めた 農協職員さん。

農家さんに 頭下げなきゃいけない。本当に申し訳ない。と

農協職員さんが悪いんじゃない。

知事が悪いんじゃない。

誰も 悪くない。


口蹄疫とは それほどまでに 怖い病気だという事を
知らない政府が招いた人災。

政府が決めた めちゃくちゃな対策に同意した 佐土原町。
政府の対策に同意したわけではない。

知事の頑張り、被害にあった方の無念、太刀打ちできない感染
そして何より、一日も早く 宮崎を救わなければという
強い意志。

関係機関の職員 ボランティアの方
畜産農家だけじゃなく 消毒に協力くださってる 一般の方。

皆 宮崎を思い 断腸の思い 断腸って 切腹だよ?

自分を殺してでも 人のために 宮崎のために

決断したんだ。

その英断を 当たり前のように受け止める 政府!!

ふざけるな!!

宮崎を 国民を なめるな!!


私達は 負けない!!


今回 ワクチン接種の対象となったほとんどの佐土原の方が

もう一度 牛を始めるって、強い決意を語ってくれた。

私達は もう一度 日本一をとる!!

この無念 屈辱 絶対張らしてやる!!



最後の願い

一つだけ これだけは

牛を 殺すのを 出荷という形で、トラックに乗せ、
うちの 敷地を 出た後 殺してくれ…
こういう形で 家で 殺さないでくれ…


いつも皮肉たっぷりの 強気の 近所のおじちゃんが
市役所職員に懇願した。
目は 真っ赤に泣き腫らしていた。





「お疲れ様~ウッシッシ大変やね~」
「これ皆さんで 食べてね~。また明日も来るから~」
ニコニコして 消毒ポイントで休みなしで働いてる職員に
差し入れしてくれる近所の奥様。
やっぱり 目は 真っ赤に腫れている。
大変なのは 自分の方なのに。


佐土原には牛がいなくなるのに、必死になって
消毒をしてくれる 市役所職員 農協さん

なんか 報われないね・・・って言うと、

いや、殺処分が決まったとしても、絶対に口蹄疫は 佐土原には入れない!!絶対守る!!

これが おれたちの誇りだ!!

口蹄疫には 負けない!!

って、やっぱり 目頭熱くしながら 消毒作業に打ち込む
朝4時ごろから 夜10時ごろまで。
毎日 ここが砦だから 絶対 ここを許すわけにはいかない!!

って。

交代で 他の人に頼めば簡単なのに、
佐土原が 全国の畜産人の誇りになるよう、絶対俺たちが守るって。


こんな 皆の熱い思い 分かってくれる政府の方 いらっしゃいますか?

私達は あなたたちの言う事に同意したわけじゃない!!
補償金額に納得したから同意したわけじゃない。

お金なんかじゃない。

例え 自分の愛する牛たちが 犠牲になっても
例え ゼロになろうとも

自分たちが 残したものは 必ず 実を結び
再び 日本一に 上り詰める。

牛はいなくなっても、

この体 この思い 情熱 夢 今まで培った経験 技術
そして何より 牛を愛する思い

これだけは ゼロじゃない。



応援してくれる方がいる。
宮崎を想ってくれる方がいる。

署名をお願いしたら 動けない私に変わり
活動してくれる方がいる。

署名にご協力してくださる方がいる。

私の手元から発した1枚の署名用紙。
コピーして 

何十枚にもなった。

1日で 250人ほどの署名が集まった。

「ごめんね。助けて、署名してほしいの…」
と県外の方にもお願いしたら、
「謝らんでも、宮崎のためやわ~。協力するのはあたりまえ」
って。

ありがとう

みんな 

ありがとう

今はまだ

涙と怒りで あふれてる心だけど、

皆の 想いは

県民の支え

私達の支え

もう一度 頑張ろうという

やる気と熱意に変わるから。

ありがとう。
ありがとう。

みんな

ありがとう・・・