昨日の夜、数年ぶりに大学時代の友達と会った。
お酒を交わしながら語る内容は、介護・病気のこと。
在学中に語っていたのは、将来の夢や進路・恋愛のことだったのに。
楽しかった在学中の想い出は色褪せることは無いけど、確実に私たちは年を重ね、悩みごとも変わっていく。
友人の一人が語ったのは、自身の病気のこと。
昨年入院したことは聞いていたが、病名は「卵巣癌」
両方の卵巣・子宮をすべて切除し、リンパ節も50箇所切除したとのこと。
術後一旦は退院したものの、リンパ浮腫を起こし再入院。
その後も、数ヶ月後に術後の癒着による腸閉塞を起こし、再び入院。
昨年はずっと闘病生活だったらしい。
腫瘍は17センチと大きかったが、幸いステージ1だったので、抗ガン剤治療はせずに済んだようだ。
少し痩せてはいたが、彼女の元気そうな姿を見られて良かった。
私の話は、亡くなったじーじのことと、今現在のばーばの介護の様子。
その中で
「大変なことばかりで、手首を切っちゃおうかなぁと思ったこともあったんだ。」
と私が言うと、彼女はこう言った。
「でも良かった。こうして今日会うことができて。◯◯(私の名前)が生きててくれて良かった。」
自分の方が闘病で大変だったのに、私のことを想ってくれて、こんな言葉をかけてくれるなんて。
学生時代の友人は、宝ですね。
そして、彼女の言葉を聞いて思った。
私たち介護者は、絶対に自殺してはいけない。
要介護者を手にかけ、犯罪者になってもいけない。
介護者よりも寿命が短いはずの要介護者。
その要介護者よりも先に死んでしまうことは、絶対にいけない。
どんなに今が大変で、辛くて、誰も助けてくれなくても、死にたくなっても、絶対に「死」を選んではダメ。
介護している貴女の「死」を望んでいる人なんて、誰一人としていないのだから。
介護は、いつか必ず終わる。
介護が終われば、どんなに辛かった日々も想い出となり、過去の出来事になる。
その時に生きていれば、それからの生活を笑って過ごすことだってできる。
友人の言葉で、自分の命の大切さを改めて感じました。
とても、とても有意義なひと時を過ごすことができました。