ごはんが炊けた? | ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

娘に迷惑をかけまいと、老老・認認介護で限界まで二人暮らしを頑張った両親。でも、遂に限界突破。仕方なく実家に戻ってきて始めた在宅介護。一人っ子のため否応なくやらざる負えない。
平成27年4月じーじは旅立ちました。令和2年1月末、ばーば特養入所しました。

昨日の朝、ショートから帰ってきたばーば。

利用している施設は二泊三日といっても、最終日の午前中に退所しなくてはならない。

ホテルか、ここは?

と、突っ込みたくなる。

ばーばは、施設ではやはり眠れなかったようで、家に帰ってくるとすぐに、座ったままこっくりこっくりと眠りだした。

しかし、お昼ごはんの時間になるとぱっちり目を開け、完食。

そして、お腹も満たされたので、自分の部屋に行き、ベッドにもぐりこみ爆睡。

その間に買い物を済ませようと、私は買い出しに出かけた。

食材と尿取りパッドを買いに、スーパーとドラックストアをハシゴ。

家に帰ると、ばーばは起きていてダイニングで座っていた。

冷蔵庫に食材を入れようと思いキッチンに行くと
えっ?

ごはんが炊いてある。

じーじが亡くなってからは、洗濯物をたたむ以外の家事は一切やらなくなっていた。

まだ、ばーば、ごはんが炊けたんだ。

と感慨深く炊飯器を見ると、えっ?

ばーばが押したスイッチは、保温の方だった。

しかも、米びつの中のお米は、新米。

多めの水をたっぷり吸い込み白くなったお米は、保温のおかげで生温かかった。

このまま炊くとヤバイと思い、水を減らし炊いてみたが、できあがった新米のごはんはネチョネチョ。

でも、粒が無くなるところまではいってなかったので、辛うじて食べられるシロモノ。

ばーばの行っていたショートの施設は、オープンキッチンで、手伝うことができる利用者さんには食事の用意とかもやってもらっている。

ごはんも、オープンキッチンで炊いているので、炊き上がったごはんの匂いを感じることができる。

たぶん、ショート中、ばーばも手伝っていたのだろう。

家事をやらなきゃ、洗い物しなきゃ、ごはん炊かなきゃ。

家事スイッチが入ってしまったばーば。

「ばーば、ごはん炊いといてくれてありがとうね。」
と私がお礼を言うと
「◯◯ちゃんが帰ってきてるからね。ごはんくらい炊いといてあげないといかんと思って。」

そう、ばーばの大好きなうちの次男が、家に帰ってきていたのだ。

次男は、文句一つ言わずに柔らかいごはんを、どんぶりいっぱい食べた。

私も、ショートの間のリフレッシュのおかげか、素直にばーばにお礼の言葉が言えた。

たとえ、炊飯スイッチと保温スイッチを間違えたとしても、やろうとする気持ちが素晴らしいね。

ショートと次男という、いつもとは違った環境や人が与える影響は大きい。

いつまでも、前向きに家族のために生きようとして欲しい。

認知症だから、できないことがあるのは当たり前。

でも段階に応じて、できることだってある。

怒ることは、やろうとする意欲を失わせる。

じーじの時は怒ってばかりいたからなぁ~。

反省。


ばーば、ありがとうね。

ごはん、美味しかったよ。





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