杖になったじーじ | ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

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娘に迷惑をかけまいと、老老・認認介護で限界まで二人暮らしを頑張った両親。でも、遂に限界突破。仕方なく実家に戻ってきて始めた在宅介護。一人っ子のため否応なくやらざる負えない。
平成27年4月じーじは旅立ちました。令和2年1月末、ばーば特養入所しました。

ばーばは四点杖の二刀流で、辛うじて自力歩行が可能となっている。

その二本の四点杖のうち、一本はじーじが歩行が不安定になってから使っていたものだ。

テプラで作った、じーじの名前のシールが貼ってある。

最近はすっかりじーじの「死」を受け入れたばーば。

じーじが使っていた杖に向かって話しかけている。

立ち上がる時には
「じーじ、トイレ行くで支えとってよ。」
デイに行く時には
「じーじ、一緒に行くよ。」

こんな感じで話しかけている。

私は、これはいいんじゃないかと思う。

杖になったじーじも、しっかりばーばを支えてくれている。

そのおかげか、単にちょっと涼しくなったからかもしれないが、ここ数日、夜中もポータブルを使うことなく、ちゃんと歩いてトイレに行っている。


『じーじはあの世に行っても、ばーばが心配で杖となって支えている』

いいじゃない。

こんなふうに考えたって。


そして、また、ばーばは杖に向かって話しかける。

「じーじが90歳まで頑張ったで、私も90歳まで頑張らなかんわな。」

少しずつ意欲的になってきている。

うん、いいことだ。


独り言のしめくくりは
「さっき晩ごはん食べだけど、あんこのお菓子が食べたいわ。」

この食欲は、生きていることの証。

食べることは、生きようとする意欲につながりますね。




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