『介護』という仕事 | ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

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娘に迷惑をかけまいと、老老・認認介護で限界まで二人暮らしを頑張った両親。でも、遂に限界突破。仕方なく実家に戻ってきて始めた在宅介護。一人っ子のため否応なくやらざる負えない。
平成27年4月じーじは旅立ちました。令和2年1月末、ばーば特養入所しました。

日曜日の朝、ばーばをショートの施設まで迎えに行った。

金・土・日の二泊三日なのだが、最終日の午前中に迎えに行かねばならない。

なんか、ホテルのチェックアウトみたい。


ま、それはさておき、迎えに行った時、荷物を受け取り、ばーばの後ろに回ったら、キツい尿臭が。

これは、朝、リハパンを替えてもらってないな、と思った。

普段なら
「朝、リハパン替えてもらいました?ものすごく尿臭がするんですけど?」
って、その場で職員さんに言ってしまう私なのだけど、その日は黙ってばーばを連れて帰った。

ショートのフロアに入る前の廊下に
『今年入った新しい職員です』
という掲示板があった。

笑顔の顔写真とともに、抱負が書かれていた。

その日ばーばを担当していた職員さんも、その掲示板の中の人だった。

背の高い結構イケメンの若い男の子。

おそらくは、学校を出てすぐ、この介護施設に就職したのだろう。

ばーばは、ショートの利用者さんの中では、手のかからない方だろう。

自力歩行だし、一人でご飯も食べれるし、トイレにも行ける。

だからか、新人さんが担当になることが多い。

ばーばは自分で尿取りパッドを替えることはできるけど、足が悪いので、パッドをちゃんと後ろまで伸ばして装着することは難しい。

だから、お尻の方だけリハパンに尿が吸収されているので、臭うというわけ。

自立していると思われたんだろうなぁ。

なぜ私が何も言わなかったかというと、その担当の子の顔が、掲示板の笑顔とは全く違い、夜勤明けだからかもしれないけど、疲れ果てた暗い表情だったから。

もう一人の新人の女の子も、緊張した引きつった顔をしていた。

なんかね、申し訳なく感じてしまったんだ。

こんな若い子たちに、いくら仕事とはいえ介護をさせていたんだ、と思ったら。

たぶん、その子たちには、働く場の選択肢はあまり無く、介護という仕事を選ばざるを得なかったのかもしれない。

ばーばの連絡帳には、拙い文字で、でも一生懸命書かれていた。

おそらく、学力レベルも高くないと思われる。

なんかね、考えが飛躍してるけど、日本って本当に格差社会なんだな、って思った。

普通なら、学校出たばかりの若い子が『介護』を仕事には選ばないと思う。

もちろん、前向きに考えて選択したのかもしれない。

だとしたら、なおさら笑顔で利用者さんと接することができるように、勤務体制とかを整えてあげて欲しいと思った。

介護施設での虐待も、頻繁にニュースになっている。

若い子の、あんな表情は見たくない。

きっと、掲示板で笑顔で抱負を語っていた新人さんも、何人も辞めていくんだろう。

それだけ『介護』の仕事はツライということ。

そりゃあそうだよ。

実の親を介護してたって、笑顔は消え、虐待に走ってしまいそうになるんだから。

介護の大変さを知っているからこそ、『介護』を仕事に選んだ若い人には、追いつめられないで欲しいと思ってしまう。



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