本当は助けて欲しいんだよ | ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

娘に迷惑をかけまいと、老老・認認介護で限界まで二人暮らしを頑張った両親。でも、遂に限界突破。仕方なく実家に戻ってきて始めた在宅介護。一人っ子のため否応なくやらざる負えない。
平成27年4月じーじは旅立ちました。令和2年1月末、ばーば特養入所しました。

日曜日。

本屋で、ある本を手に取り、立ち読みした。


それ以来、腹が立って立って、泣けて泣けて仕方がない。


手にした本のタイトルは

ばあちゃん、介護施設を間違えたらもっとボケるで! [ 長尾和宏 ]
¥1,404
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この本の執筆は、医師「長尾和宏」氏と、

NPO法人つどい場【さくらちゃん】 の主催者「丸尾多重子」さん。


本の内容は、至極ごもっとも。


ブロイラー介護よりは、放牧介護を。


その通り。


歩いて施設に入ったのに、数か月後には寝たきりになる「介護」はおかしい。


「認知症であっても、自由に町の中を安心して歩くことができる」


これは、みんなが望む究極の介護の形だと思う。



そして、つどい場【さくらちゃん】は、

介護者・要介護者・介護施設関係者・行政の担当者、

いろいろな立場の人が「まじくる」場所だと言う。


素晴らしい場所だと思う。


でも、西宮にはあっても、私が住んでるここには、そんな「つどい場」無いじゃん。


だから、リアルな生活では誰も手を差し伸べてくれる人がいないから、

ネットの中でしか本音を吐きだすことができず、

ここに、ブログを通じて集まった人にしか本音を言えず、

ここでしか助けを求めることができなかったんじゃん。


それが腹立たしい理由。


介護者が、60代以降で、お金にも時間にも恵まれていれば、

そういった「つどいの場」に集まることも可能だけど、

自分の生活支えるだけで精一杯の40代・50代には

在宅介護は重すぎる。


義理でも実でも、親の介護が一番大切と思えるんだったら、

その気持ちで、ひたすら前に進めばいい。


でも、親の介護より大切なものがあるんだったら、

まずは自分のことを、一番大切に考えるべきだと思う。


「子供に迷惑をかけたくないから、施設に行く」っていう考え方はおかしい、って

その本の中では言ってるけど、なんで?


何がおかしいの?


うちのばーばは、毎日口癖のように

「あんたに、しょんべ・うんこ取ってもらうようになったら、一日でも早よ死にたいわ。」

そう言っている。


それが、娘を案じている母親の正直な気持ちだと思う。


娘の人生を、娘の自由を犠牲にしてまで、自分が生きる必要は無い。


ばーばは、毎日きっぱりとそう言っている。


私も、同じ考えだ。


うちの場合は息子しかいないので、なおさらその思いは強い。



既にワイン一本開けた状態でこの記事を書いているから、

支離滅裂になっているかもしれないけど、

言いたいことはただ一つ。


在宅介護が、介護の正解ではない、ということ。


施設選びは慎重に見極めなきゃならないのは事実だけど、

在宅より施設の方がいいことだって、いっぱいある。



私が、自分で選んだ在宅介護だったけど、悩んで苦しんでいた時、

リアルな世界の誰も、私を助けてはくれなかった。


家族も会社の人も、近所の人も友達もケアマネも。


助けてくれたのは、ネットの中でのつながりだけだった。


こういう世代の私たちにも「つどい場」は門戸を開けてくれているのだろうか?


リアルなつながりって、結局はお金が絡むし、

ボランティアでってことになると、胡散臭く感じてしまう。


でもそういう垣根を越えたつながれる場所があるって、すごいなぁと思った。


うらやましいなぁって思ったら、泣けてきた。



大好きだった父親。


でも、認知症になった父親は大嫌いだった。


毎日毎日「早く死んでくれ」と思いながら介護していた。


この人さえいなかったら、私は自由なのにと思った。


そんな思いを封印して、常に冷静を装い、自分一人ですべてをしょい込み、

決断して、


辛かった。


ほんとうに、辛かった。


誰かに助けて欲しかった。



だから、今泣いている人、リアルな誰かに助けを求めて欲しい。









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