在宅介護にこだわる理由 | ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

娘に迷惑をかけまいと、老老・認認介護で限界まで二人暮らしを頑張った両親。でも、遂に限界突破。仕方なく実家に戻ってきて始めた在宅介護。一人っ子のため否応なくやらざる負えない。
平成27年4月じーじは旅立ちました。令和2年1月末、ばーば特養入所しました。

「在宅介護にこだわる理由」な~んてタイトルを付けたけど、

別にこだわりたくてこだわっているわけではない。


いろいろなことを考えた結果、我が家にとって、これ(在宅介護)が一番いい方法かな、

と思って、今までやってきた。



まずは、コスト面。


要介護者が二人いるので、施設介護を選択すると、費用も倍。


要介護度が1と2なので、特養に入るのはちょっと無理がある。


そうすると、費用が高い施設しか選ぶことができない。



次に、要介護者が二人で、この二人が夫婦であること。


我が家のじじばばは、共依存状態でお互い一人ではいられない。


そんな二人を引き離すことはできないと、私が強く感じていること。


よって、片方だけ施設へ、と言う選択もなくなる。



デイでもショートでも、ばーばは常に、じーじのことを心配をして世話を焼いている。


デイの職員さんたちは、そんなばーばのことを、

夫婦愛に満ちた、よくできた奥さんだと褒めてくださる。


ショートの職員さんたちは、

「あんなにずっとお世話をされていては、お疲れになってしまうのでは?」

と心配してくださっている。


私も、ばーばの為に、じーじを看取るまで、在宅で頑張ろうと思ってきた。



この間、じーじが玄関から出ていこうとしていた。


私は仕事帰りで疲れていたこともあり、「もう、好きにさせればいいよ。」

と、放っておこうとした。


が、ばーばは

「まともに歩けんのに、外に出てったら危ないでいかん。」

「お願いだから、じーじを止めて。」

と言った。


仕方がないので、じーじを追っかけ、家に連れ戻した。


やっぱり、ばーばはじーじのことが心配でしょうがないんだな、と思った。



そして、その次の日も、夕方になると外に出ていこうとするじーじ。


じーじの背に向かって

「出てってはいかんと言っとるでしょ。」

と叫び、必死に止めようとするばーば。


それでも、出ていこうとするじーじ。


ついに、切れたばーば。


「あんたが外に出てって、電車にはねられでもしたら、

私らが700万も払わないかんくなるんだでね。」

「あんたは、おだぶつこく(死んじゃう)だけだでいいけど、こっちは困るんだわ。」

「あんたなんか、一銭の金も持っとらんのだで。」

と、名古屋弁丸出しでまくしたてた。


ばーばは、ニュースでやっていたあの裁判のことを、しっかり覚えていた。


普段は、かいがいしく夫に尽くす、古き良き昭和の時代の妻であるばーばが、

夫であるじーじを厄介者扱いした。


やっぱりね、ばーばにとっても、じーじは負担なんだろうね。


ちょっと、私の気持ちも軽くなった。


ばーばも、そんなふうに思っているのなら、じーじだけ施設へってのもアリなんじゃない?






ぽちっと応援お願いします

にほんブログ村 介護ブログ 認知症へ
にほんブログ村



こっちもぽちっとお願いします


人気ブログランキングへ