妄想と現実 | ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

娘に迷惑をかけまいと、老老・認認介護で限界まで二人暮らしを頑張った両親。でも、遂に限界突破。仕方なく実家に戻ってきて始めた在宅介護。一人っ子のため否応なくやらざる負えない。
平成27年4月じーじは旅立ちました。令和2年1月末、ばーば特養入所しました。

じーじの妄想。


「腹が痛い。」

「お父様、まぁ大変。私がお腹をさすってあげますわ。少しは痛みが和らいだでしょうか?」


「腹が減った。」

「お父様がいつでも召し上がれるように準備いたしておりますよ。さあ、どうぞお召し上がりください。」

「もう、食べれん。」

「お父様、申し訳ございません。お口に合わなかったのですね。

すぐに、もっと食べやすいものをお出ししますね。」


「うん○漏らしちゃった。」

「お父様、さぞ気持ちが悪かったことでしょう。今すぐにきれいにいたしますね。

何も心配はいりませんよ。お年をとれば誰にでもあることですから。」


歳をとって呆けてからは、大事に育てた一人娘と同居し、

娘から大切に扱われ、人生の終末期を平和に心豊かに過ごし、

そして、あの世に旅立ってゆくのでした。


ちゃんちゃん。


現実。


「腹が痛い。」

「病的に腹が痛かったら、そんなふうに座ってなんかいられないし。

だいたい、夜中に古いまんじゅうとか食べたんじゃないの?

うん○が出たら治るから、寝てな。」



「腹が減った。」

「私は魔法使いじゃないの。仕事から帰ってきて、すぐに俺の飯を用意しろって言われても無理。

できるまで待ってて。」


「もう、食べれん。」

「はぁ?人が一生懸命食べやすいように作ったご飯が食べれないの?

ありえないでしょう。ちゃんと栄養も考えて作ったんだから、食べてよね。」


「うん○漏らしちゃった。」

「お尻拭いてあげてるんだから、動かないで。汚い手であちこち触らないで。

どうして汚れたパンツ隠すの?なんで靴下でうん○拭くの?」


歳をとって呆けてからは、大事に育てた一人娘と同居し、

毎日怒られ、罵声を浴びせられ、娘夫婦に気を遣い、居心地の悪い思いをし、

そして、まだ当分生きて、この生活が続くのでした。


ちゃんちゃん。


う~ん、こうやって書くと現実でもやることはやってるじゃん、私。

ただ、言い方は悪いけど。


じーじ、すまないね。妄想はあくまでも妄想ってことで。



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