去年の夏は・・・ | ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

娘に迷惑をかけまいと、老老・認認介護で限界まで二人暮らしを頑張った両親。でも、遂に限界突破。仕方なく実家に戻ってきて始めた在宅介護。一人っ子のため否応なくやらざる負えない。
平成27年4月じーじは旅立ちました。令和2年1月末、ばーば特養入所しました。

去年の夏は何をしていたか?

まだブログも書いていなかったので、私の記憶だけが頼りなのだが、じーじを怒鳴りつけ、ブチ切れ、開通したばかりの新東名を走りに、ハンドルを握っていた気がする。

またある時は、急遽いつものデイにお泊まりをお願いし、横浜の長男を訪ね、鎌倉散策をしていた。

とにかく今より数段イライラし、毎日じーじとバトルを繰り返していた。

理由はくだらない些細なこと。

真夏なのに、夕方5時に雨戸を閉める。

下剤を飲み過ぎては、腹痛を起こし、「病院に連れて行け」と言う。

何度、休日・夜間診察をしている病院を探し、受診した事か。

真夏のかんかん照りに、庭に出て行く。

自分勝手に、わけのわからない行動を繰り返す、そんなじーじに真っ向から対決していた。

でも、私が仕事から帰ると、じーじが外に干しておいた洗濯物を取り入れ、ばーばがそれをたたんでくれていた。

今はそんな光景はない。

私が帰るまで、洗濯物は干しっぱなし。

じーじは庭に出ることも、ほとんど無くなった。

食事以外は、ほとんど寝て過ごす。

今日もシャワーで汗を流し、身体を洗ってあげると、か細い声で
「ありがとう。」と言う。

去年までは、ありがとうなんて決して言わなかったのに。

このところ、落ち着いていて介護はし易いのだが、衰えが目立つ。

でも、決して病的な衰え・やつれではなく、自然な老いなんだと思う。

反対に、まだできる事だってたくさんある。

食事も自立してるし、時々便失禁はあるけど、基本的にはトイレで排泄できる。

ゆっくりだけど、杖がなくても歩ける。

正座もできる。

干されっぱなしの洗濯物を見て、去年より一段と衰えたじーじを想い、ちょっとウルウルしてしまった。

あんなに怒ってばかりいたのに、いなくなっちゃえって思ったのに、こんな程度で私はオロオロしている。

これからどんどん老いが進み、寝たきりになった時、私はちゃんとケアしたり、じーじの死を受け入れることができるのか?

もっと強くならないと、とても在宅で看取ることなんてできないな。



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