(え~、月曜日だよ。仕事だし、デイサービスにも行かせなきゃいけないし、ちゃんと寝かせてくれよ~)
と、一瞬シカトしようと思ったが、しかたがない。
上着だけ羽織って下に降りて行くと、ダイニングは電気が付いていて、いつもの定位置にじーじが座っていた。
「誰もお茶入れてくれんし、メシも食わせてくれん。」
と、怒っている。
誰が真夜中にお茶入れたり、メシ食わせたりするんだ、と怒りマックスになるところだが、とにかく寝てくれないと困る。
熱いお茶だけ入れ、
「まだ真夜中だよ。今起きてるのは、オバケと泥棒だけだよ。」
と言い、部屋に連れていき、布団を掛け寝かせる。
その後、私も二階の寝室に戻って寝ようとしたが、一度起きてしまうとなかなか眠れない。
階下でも、ふすまを開けたり閉めたりの物音が続いていた。
外では新聞配達のバイクの音がしていた。もう、午前3時半か。
しばらくウトウトして、目が覚めるとじーじが私たちの寝室の窓を開けようとしていた。
「何やってんの⁇まだ真夜中だよ。」
と、大声で怒鳴った。
すると、びっくりして起きた旦那の顔が。
「何、寝言で怒鳴ってんの⁈」
寝ぼけていたようです、私。
でも、すごいリアルだった。
このところ、風の音も、車の音も、電車の音も、全部じーじの声に聞こえていたが、遂に幻視まで現れたか。
いや、もしかしてじーじの生き霊か?
なんだか実は随分参ってる、私です。
こんな私にぽちっと応援を。