いつもはダイニングに居て、お菓子をバリボリ食べているんだが、今日は部屋にこもってふて寝をしているらしい。
夕食時に呼ぶと、ようやくやって来て
「ばーばはすっかり年とったでイカン。今までよう面倒みてくれた。まぁ、いつあの世に行ってもいいで」
と、普段は決して口にしない言葉を言う。
どうしたんだ⁇
いったい私が仕事に行ってる間に何があったんだ⁇
じーじと何かもめたのか⁇
オシモ関係で何かやらかしたのか、と思いトイレを確認するが別段変わったところはない。
いつもは元気に「おかえり」と言ってくれるばーば。
私の息子たちの「嫁さんの顔見るまでは死ねん」と前向きなばーば。
いろいろ母と娘の確執はあるものの、私はばーばを頼りにしている。
じーじの介護ができるのも、ばーばが元気でいてくれるからだ。
じーじを残してばーばが先に逝ってしまうなんてことがあったら、とんでもないことだ。
台所には私がメモしてお願いしたとおり、キレイに皿が洗ってあった。
まだまだ大丈夫だ。
私はまだまだ、あなたの娘でいたい。
だって、こんなにキレイに塗り絵ができるんだよ。
習字だって、こんなに上手に書けるんだよ。
こんな私にぽちっと応援を。