肺炎治療の為、毎日点滴をすることになったじーじ。
さすがに、毎日通院で点滴するのは、本人も私も大変、
ということで、急きょ訪問看護をお願いすることに。
この訪問看護、時間でかかる費用が変わってくる。
じーじの点滴は全部終わるまで、約一時間かかるものだった。
そのため、ちょっとせこいが、訪問看護は30分以内とし、点滴終了後は私が針を抜くことに。
在宅介護はこんなことまでするんだなぁ、と思った。
でもこの時、私には決心したことがあった。
それは、じーじが歩ける間はもう二度と入院はさせない、ということだ。
安心できる自宅で、トイレにも自分で行くことができ、充分な睡眠もとることができる。
訪問看護で、治療も受けることができる。
今はまだ通院もできるが、それも難しくなったら往診もしてもらえる。
去年の秋、じーじがひどい貧血であることが分かった。
着替えをするだけで息切れしていた。食欲も低下し、体重も随分減った。
この時かかりつけの先生は、
「貧血の原因を特定するには、大きな病院で入院・検査したほうがよいのでは?」
と言ってくださったが、じーじの歳で、痛い検査をしてまで原因を追究する必要はない、
と思い、対処療法のみお願いした。
患者の家族の要望を聞き入れてくださり、適切な診断と治療をしていただいたおかげで
じーじはまた元気になった。
食欲も戻り、体重も少しだが増加した。
果たして、入院していたらどうだったろう?
かかりつけの先生は、血液検査の結果やCT画像の結果だけでなく、
目の前のじーじを診てくれる。
普段通っていない大きな病院では、データだけで判断される。
入院して夜中に騒ぐとなれば、すぐに興奮が抑制される薬が処方され、飲まされる。
じーじの寿命がある限り、在宅で頑張ってみようと思う。
(時には毒も吐くけどね。)
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