マスターの奥さんが亡くなって数年。
癌でした。
癌が見つかった時は末期で、余命1ヶ月だった。
マスターと奥さんは荒れる私の思春期を真っ直ぐに受け止めてくれた。
ちゃんと高校に許可を取ってくれて、働かせてくれた。
私のおふくろの味は、奥さんの味です。
ハンバーグ、煮物、煮付けなど、
奥さんがお昼ご飯の支度にとりかかると、私もキッチンに入ってお手伝い。
手際がよくて従業員20人分をあっという間に作ってしまってた。
高校を卒業して一人暮らしをしていたんだけど、ひとりが寂しくなると奥さんの家に泊まらせてもらってた。
そしたら朝ごはんも作ってくれたの♪
もちろん私もお手伝い。
奥さんは花柄のランチョンマットを敷いて、
花柄のカップとソーサーで紅茶をいれてくれた。
パンとスープに目玉焼きとサラダ。
優雅なあさごはん。
マスターと奥さんと私とあったかい朝ごはん。
そして奥さんのBMWで一緒に出勤♪(笑)
お風呂の洗い方も、トイレの掃除の仕方も教えてくれた。
奥さん。
本当にありがとう。
もうね、SNSどうしようかなと思ってたんだけど、そんな時に、奥さんの言葉を思い出したの。
これ以上ダメだと思ったときに初めて、自分の中にある豊かさ、美しさを探し当てることができる、、と。
目には目を歯には歯をって言葉、私の心の辞書にはありません。
奥さんのようになれるよう頑張りたいから、
お空から見ていてね。