桃色の小さなお花がぽっと咲くシダの野原は、

気持ちよい秋の風が吹き抜けて、


お空にはシャボン玉のようにふわふわと、


赤とんぼがおよぐ、

大好きな秋がやってきましたWハート




この赤とんぼの写真はお盆にお墓参りに行ったときのものですWハートWハートWハート

赤とんぼが本当に、好きで好きで♪♪(笑)

めっちゃ可愛いです(*'∀`*)v



お墓参りをして、

恒例のとんぼ取りをしたあとは、

今は誰も住んでいないおばあちゃんの家に入って、

全ての窓を開けて空気の入れ替えをして、

仏壇の前に座って「ただいま」の挨拶。


少し時間がたって、

ふと普段開けない引き出しに目が止まり、

なんとなく開けてみたの。

そしたらね・・・




引き出しから、お手玉が出てきた…

見覚えのある生地・・・

これ、昔、私が作った、お手玉。






おばあちゃんはアルツハイマーでした。

少しずつ、少しずつ、おばあちゃんの記憶がなくなっていく中、私はできる限り時間を作っておばあちゃんに会いに行っていました。

その時に、昔、おばあちゃんが私に作ってくれたお手玉のことを思い出して、今度は私からおばあちゃんへ、ひとにぎりのアズキをつめてプレゼントしたの。10年くらい前の話。



おばあちゃん・・・

ずっと大切に置いてくれていたんだ。

嬉しくて嬉しくて、お手玉をそっと胸に抱きました。


(お手玉はちょっと、いや、だいぶ、カビくさかった。笑)




当時、おばあちゃんのアルツハイマーはどんどん進行していきました。

ある日おばあちゃんに会いに行くとね、

私の名前を思い出せなくなっていて、おばあちゃんがね、

「お顔は見たことがあるんじゃけど・・・名前はなんじゃったけな?あぁ!思い出した!!とんぼが好きな子じゃ!そうじゃそうじゃ!とんぼの子じゃキャハハ

って思い出せたことがとても嬉しかったのか満面の笑みだった。

その日から私の名前は「とんぼの子」。

私ね、あの時ほど、とんぼが好きで良かったと思ったことはなかった。

あの時のおばあちゃんの笑顔、ずっと忘れられないの。




小さい頃からカゴいっぱいにとんぼを取り、

おばあちゃんちの長い廊下で、取ってきたとんぼを全て放したことがあって、叱られるかな?って思ったら、おばあちゃんは「廊下が賑やかじゃのキャハハキャハハ」って笑ってくれた。

変な子供だったと思う。

いつもいつも優しくしてくれた。

おばあちゃん、本当にありがとう。





おばあちゃん、いつかまた、お話できる時が来たら、

「とんぼの子」って呼んでね。


それから

一緒にお手玉を作って、

一緒にあそぼうね。