(カプドンイ本放送より)
ハ・ムヨムの涙は美しい。
けれども、誰より心の闇は深い気がする。
マ・ジウルのそれが助けを請う優しい涙だとするならば、彼の涙は、孤独と戦ってきた悲鳴のようにも思えて…。
彼の未来に光があるのかどうか…、最後まで予測不能ですが、色々と想像を膨らませながら、まずは第17話の一部のセリフを振り返ってみたいと思います
ネタバレ含まれます(解釈が異なる部分もあるかもしれませんが、ご了承願います。)
……………
時効の停止制限時間の48時間が経過し、釈放されたドヒョクを署員達は睨みつける。
(青 ムヨム、ピンク ジウル)
おめでとうございます。起訴状が受理され、イルタン連続殺人事件の公訴時効は停止されました。
抱き合って喜び合う署員達。その様子を動揺せず、横目で伺うドヒョク。
第九次事件のことも、公訴時効のことももう少し頭を使うべきだったな。
時効完成前、ハン・サンフン氏の自白があり、イルタン連続殺人事件の公訴時効が停止すると共に、チャ・ドヒョクの出国が停止されました。
ジウルと話をするムヨム。
トルジュンの制服姿…ドキドキする。
…おじさんがガプドンなんて信じられなかったけど、マーキングの話を聞いたから今は理解してる。
リュ・テオの時もお前は信用しなかったからな…
お前を監視しなくちゃいけないから、持っていろ。これがあれば、お前の居場所がわかる。
リュ・テオは？ まさか、死刑になるの？
頭の傷
驚いたんじゃないか？
え？
…大丈夫ならいいんだ。
彼の話はいいの。
(ジウルにGPSを渡すムヨム)
(ジウルにGPSを渡すムヨム)
……………
頭の傷警察官を辞め、荷物をまとめるドヒョク。その様子を見つめる署員達。
(青 ムヨム、赤 ドヒョク、紫 チョルゴン)
このペーパーナイフも証拠に見えるか？
何だよ…
(エッフェル塔の形をしたペーパーナイフ)
(一方、幹部に呼ばれるチョルゴン)
警察幹部
君以上にガプドンを知り尽くした人間はいない。ハン氏も自ら犠牲になったんだ。署員も望んでいるし、復帰してくれないか。君の過去のことは無罪放免だ。
わかりました。ガプドン事件を最後の条件に復帰します。
)
聞きたいことがある。
まだ、何かあるのか？
どうして俺を殺さなかったんだ。殺そうと思えば殺せたはずだ。
すぐに死ぬかもしれない奴を殺すことはないだろう。
どうして俺だと分かった？
あ～、捜査の本部長でもあったしな。
じゃ、証拠があるならまた会おう。
はい、ハ・ムヨムですが…
(検査結果をドヒョクに電話で話す技師)
検査技師
結果はあまり良くないですね。硬膜下血腫なので、早く手術をした方がいいです。
手術しないとどうなるんだ？
……………
エッフェル塔の秘密ドヒョクが家に飾っていたエッフェル塔の絵。その中に隠された暗号があるのではと、写真を手にテオの元を訪れるムヨム。テオは治療監獄所で刺され、治療と称してのんびりと静養していた。
(青 ムヨム、赤 テオ)
お前の母親は何者だ？
殺人犯をこんなところに追いやるなんて。
お前、本当に刺されたかのか？
ドアに絶対安静と貼ってあるでしょう。
わざと刺されたんじゃないのか？
まあどうせ、裁判には勝てないさ、証拠が出ているからな。
分かるだろう？自分がどうなるのか。
わざわざそれを言いに？
俺は、お前に狩りをして欲しいんだ。
これを見ろ。
(タブレットに映し出されたエッフェル塔の画像を示す)
ガプドンのものですか？
狩りの成果に見えるか？
可能性はありますよ…
よく見てくれ。お前と同じような頭の持ち主だからな。
そうかもしれないですね。
普通の人が見ても分からないが、その人が見ればどうやって殺害したのか、頭の中でパッと映像が広がるんでしょう。
成果として作ったのなら、何か手がかりがあるはずだ。それを見つけて欲しい。
僕には分かりませんよ。
おい、謙虚になれよ。
マリア先生は忙しいんですか？
マリアだって？
死にそうな思いをしたのに一度も来てくれないから。
…どうせ死ぬ奴なのに、来る必要があるか？お前も誠意を見せるんだな、死刑を免れたいのなら。
(そう言って、タブレットをテオに渡す)
……………
多重人格マリアの前で豹変したかと思うと、すぐに怯えた表情を見せたドヒョク。そんな姿に多重人格障害を疑い始めたマリア。
一方、警察でも”エッフェル塔”解析結果を心理学者が署員に話す。
(赤 心理学者 、青 ムヨム)
心理学的に考えると、何通りかの人格や心理がこの絵には含まれていて、年齢も様々、冷たい心や温かい心まで…。
これは、何人かの人格が一つにまとめられて出来たものと考えるのが自然です。
ギリ刑事
え、奴は多重人格か？
多重人格だって？
(その時、はっと何かに気づき、席を立つ)
チャ・ドヒョクよ、エッフェル塔はわざと掲示したんだな。
多重人格だと示したくて…すごいな。
このくらいはしてくれないとな、やっぱりお前は正真正銘カプドンだ！
(そう言って高笑いをするムヨム)
……………
突然の別れ検事からマリアがドヒョクの多重人格を疑い、精神鑑定を要求したことを知るムヨム。
(青 ムヨム、赤 マリア)
(マリアへのメール)
”取り調べをするので、署に来てください。”
何の調べですか？
チャ・ドヒョクが言ったんですか？自分は多重人格だと。
いいえ。
ならば、どうして突然、多重人格障害だなんて…
私は精神科医です。気になることがあれば…
医者の前に被害者だろう。
カプドンを理解しようだなんて無茶だ。
カプドンである証拠がないから？
捕まえられないなら許そうなんて、そんな風に考えてるんですか？
あなたは、ドヒョクに騙されているんですよ。奴はどう捜査が進んでいくのか理解している。だから、あなたは奴に利用されているんです。
ハさんは知りたくないんですか？
どうして彼がこんな罪を犯したのか。
あの人がカプドンなんて理解出来ない。
何か知らない理由があるかもしれないじゃないですか！
その理由を理解したいと思うんです。
何故？
そうしたら、私も苦しみから抜け出せる気がするから…
…知らなかったよ。俺はあなたと同じ道を歩いていると思ってた…
もう、俺たち終わりにしましょう。
先生、事件からも手を引いてください。
荷物をまとめて、目が届かない場所に行ってくれると尚ありがたいくらいです…
あなたのせいで頭がおかしくなりそうだ！
ジウルはテオを追いかけるし、キム・ジェヒはカプドンが多重人格障害だと言ってる…
カプドンもキム・ジェヒも終わりだ…
(部屋を出ようとするムヨムを引き止める)
どういうこと？
ハ・ムヨム、どう終わらせるの？
キム・ジェヒ、あなたとはもう終わったんだ。ただ、カプドンという目標が同じだっただけだ。
……………
ムヨムはカプドン確保の為、マリアさえ切り捨てました…
でも、その裏にはマリアへの深い愛や自分の病状、そんな事情ゆえの理由があるのではと考えてしまいますが…。
第18話も形に出来ればUPしたいと思います
それでは、今日もファイティン