これは創作神話です


アルクロスら六柱の神々が産まれる前、無限にあらゆる物を産み出す混沌と、無限に広がる空間であり時間である天と、無限にあらゆるものを飲み込む過去であり死である奈落があった。


混沌と天と奈落は今では忘れられた神々でもある。


気の遠くなるような時間が過ぎたころ、混沌は六柱の神々を産み出したが、混沌も天も奈落も途方も無く巨大であったため、新しい神々はそれらを完全には認識できなかった。

六柱の神々が目にした巨大な渦は「混沌」だったのである。


六柱の神々はそれぞれ


アルクロス:全能の神

マイアと共にカオスから世界を産み出した。現在は眠りについて復活の時を待っているが夢に現れることもあると言う。サイクロプスの作った稲妻で武装していた。


ゾール:不浄の神

アルクロスの双子の兄だがあらゆる物を破壊し思うように作り替えようと反乱をおこす。現在は奈落に幽閉されている。


マイア:大地の女神

奈落と天(宇宙)の間にいる大地の女神で、人間界の土台となっている。その子供たちが森、山、海、川などの自然神。現在はアルクロスと一緒に眠りについているが、豊穣や癒し、妊婦や家庭の守り神などとしても人気。


メルキオ:商売などの神

死んで行き場の無くなってしまった魂を奈落の河を渡った西の地へと導いて死者の国を作らせた。死者はメルキオが道しるべとして落としていった銀の糸をたどって死者の国へ到達するとされる。伝令、旅人の守護、商売、楽器などを司る機知の富んだ神。


スクートム:戦いの神

ドワーフの作った魔法のハンマーで武装し、巨人の反乱や善と悪の戦いで活躍した。当然ながら軍人などに人気が高いが、悪いものから守ってくれる神として庶民にも人気。


ザウィード:知識や魔法などの神

文字を作り出し、身振りと言葉で自然や空間を操る術を身に付けた。その他建築、薬学、生物学などの神。


となっている。 

そして、神々はさらに別の多くの小神、半神を産み出した。

 

それらの名前はそれぞれ鍛冶の神なら「鍛冶」、果物の女神なら「果物」、眠りの神なら「眠り」となる。

神々の名詞はどこかの外国語でも良いので、太陽神なら「ソル」、月の女神なら「ルナー」、火山の神なら「ボルケーノ」など、時と場所によって変わるかもしれない。でも本質は同じ。


神々の性別については、ドイツ語の男性名詞と女性名詞のように名前によって雰囲気で区別されるが、信仰される場所によっても違うことも。


そしてこの話へ繋がる