「天は自ら助くるものを助く」

これは、人に頼らず自分自身の力で一生懸命努力するものには、天は手を差し伸べ幸運を授けてくれる……という意味です。

オリンピックなど大舞台で活躍するようなスポーツ選手ならずとも、私たちの周囲にも、「神仏に愛されているのでは?」と思わせるような人っていますよね。

びっくりするようなチャンスに恵まれたり、人から助けてもらえたり、大難が小難で回避できたりと、幸運に恵まれていたり。

たしかに、この世の中には人知を超えた力が働くことがあります。まさに神仏の御加護としかいいようのない援助を授かっている人達を見ていると、共通した法則が見えてきます。

1.努力家であること
2.誰に対しても謙虚で親切であること
3.素直であること
4.節度と向上心があること

一見すると、たいして特別なことを並べ立てているようには感じないかもしれません。ですが、実際に自分自身を省みて、このように厳しく自己を律しながら生きているかと問われれば、なかなかに難しいのではないでしょうか。

なぜなら、人間という生き物は誰しも「自我」というエゴを捨てられないからです。
「私が、私が」という強すぎるアイデンティティは、さまざまな執着や我欲を高めることにつながるので、多くの苦しみや悲しみをも生んでしまうきっかけにもなりかねません。

自我は強すぎても、逆に弱すぎても、自分自身を含め周囲の人に大きな影響を与えるのです。

周囲の人たちから愛され、さらに神仏にまで愛されるようになるには、
自我という縛りから距離をおき、うまく付き合っていくこと。

次回の後編では、その実践についてお話ししていこうと思います。










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あなたに素晴らしい一日が訪れますように。