連日ニュースでは 酷暑で暑さの記録更新の事ばかりが流れて居ます
関東地方の端っこでも38℃(^_^;) 市内の防災無線でも 暑いので日中で歩かない様、クーラーを掛け水分を取る様 毎日の様に放送が流れます

持って行った茶碗蒸しは出来立て熱々 スープの冷めない距離…では無いけれど 車で20分弱で着く距離
(主人の実家へは25分弱 微妙に離れて居るし当時主人の実家からは勘当されて結婚して居るのでお互いの実家同士のお付き合いは一切ありませんでした)

「茶碗蒸し持って来たよぉ〜 熱いから冷やし茶碗蒸しにして食べようか」と言うと「すぐ食べる」って💦
父に食べられる程度器に取って貰い 起き上がろうとする素振りも見せない母に「熱いから少しづつね」と言いながら 口元にスプーンで少しずつ茶碗蒸しを運びます

「あぁ やっぱり貴女の作った茶碗蒸しが1番美味しい」と言いながら微笑んだ母

小学校3年生の夏休み「お父さんのお弁当作ってみる?」と言われ 大人に成った気持ちで「うん!」と言ったのが運の尽き!?
それ以来母は一度も台所に立つ事は無く…父のお弁当から始まり 家族の晩ごはんも運動会のお弁当も社会科見学やとにかく学校に持って行くお弁当…食に関する事は全て私の仕事に成ったのでした

因みに…ストライキを起こしたり 晩御飯を何度か作らなかった事があるのですが
「晩御飯は?」 「出来て無い…」
「なら今日は晩御飯無しね」と言い寝てしまう母
それを見て母の事を咎めるでも無く 私に注意するでも無く だからと言って自分で作って子供達に食べさせるでも無かった父…

ウチの家族って言うか家庭て一体どう成って居るんだろう? 不思議には思いましたがその時は誰かに行ったり相談すると言うことも考え付かず
とにかく 帰ったら晩御飯を作る 朝お父さんのお弁当を作ってある物残った物で朝ご飯を食べて学校に行く…
足りない物があれば紙に書いて置けば 買ってある事があったりお金が置いてあったり…今思っても不思議な家のルールだったなぁ…

大人になり結婚してから「何でウチってあんな食事のルールだったの?」って聞いたら
「アンタがやるって言ったんでしょ」って!?
小学校3年生の子に台所仕事全てやらせた母の心内は最後まで聞けませんでした

茶碗蒸しを作って数日後に 実家に持って行きました

何時もなら何やかんや用事を作って 後回にして来た事ですが

流石に今回は のんびりやの私でものんびりして大事な時間を無駄にする訳には行かないので

早々に材料を買いに行き と言っても新鮮な卵と小ぶりで身の厚い生椎茸 香り付けと言うか彩に

水耕三つ葉 そして何時もなら鈴廣の蒲鉾ですが食欲が落ちて噛む事が難しいのならちょっと良いカニかまぼこ(笑)

安い缶詰のカニ缶より ちょっと良いカニカマの方が嫌な匂いも無く食べ易い…


濃い目の出汁を取り 冷蔵庫で一晩寝かせ 茶碗蒸しを作りセイロに


可愛い茶碗蒸し用の器では無く 四方をロック出来て水分の溢れないタッパーで作るのが我が家の実家に持って行く茶碗蒸し(笑)

年末最後にお節で持って行く時には 小洒落た特大の(爆)器で作って持って行くのだけどこぼさないかと何時もドキドキ 見栄えは悪い!?けど溢れないタッパーは最強です(笑)


出来立ての茶碗蒸しを持って行くと…


何時もはベットの下で坐って居るのに 初めてベットで寝て起き上がらない母を初めて見たのでした



7月に入って 父から「最近お母さんが弱って痩せて来たので出来れば顔を見に来て…」って電話が良く掛かって来る様になって来て居ました 

2年前 母が乳がんだと診断された後 気にして何度か行くと「自分達の生活があるのだから 何か困ったら電話するから…今まで通りの生活で」と言われ確かに 我が家には我が家の生活ペースがあるし 実家には実家の生活ペースがあるのだからと 心配ではあったけど着かず離れずの生活に戻しました

とは言え 80代近い老老介護…それでも 家に人が入る事を拒んで居た父ですが 自分が誤嚥性肺炎で緊急入学してからケースワーカーさんに心を開き 段々と人が来て母の手伝いをしてくれる事で何時もと同じ生活をして行ける事に納得 

娘よりケースワーカーさん達に相談して母との生活を続けて居ましたが そんな父が電話を掛けて来て「会いに来てほしい」って 

いよいよなのかな…と心の中で思いながら実家へ数週間前に会った母より 痩せて一回り小さく成って…それでも「何で来たの?」って 「近くまで来たから顔見に寄っただけ」と言うと「そぉ〜」って父は最近母の食欲が落ちて今まで通りに食べない事を とても気にして居ましたが 

正直ガンの積極的治療いやガンの治療はせず対処療法と疼痛管理だけを積極にする事を選んでから2年 2年生きて来られた事の方が奇跡の様です 

 でも まだ量は減っても食べる事は出来るしベットから降りて座って日中過して居るので…何か食べたい物無いの〜 食べた言って言ってくれると作りがいがあるんだけどなぁ〜と言うと「ん〜茶碗蒸しかなぁ…」と「分かった〜次来る時には茶碗蒸しね」と実家を後にしました帰りの車の中…今年の夏は越せないかな と思った事は内緒です