証拠を掴むには現場を見たというだけではだめだ。


私は車にビデオカメラを常備した。


決定的な場面を撮れればいいのだが・・・


果たしてどんな場面になるのか・・・




今までの状況証拠で、あやしかった曜日と時間帯を


マークする事にした。




家の前で待ち伏せたり、会社の前で待ち伏せたりしていたが、


張り込みをしている時に限って何もない。




本当はシロなのか?


シロであってほしいと願っている自分もいる。


しかし・・・いや、絶対にクロだ。


しかも相手は会社の女。


それは女のカンに過ぎなかったが、


メール事件の時の龍二の表情が心に焼きついていたから。





私の車を龍二は知っているし、


家や会社の張り込みも


近所の目もあり頻繁にするわけにはいかなくなってきた。




相変わらず来る龍二からのメール。


[愛している]





このメールの真意はわかっている。


自分が悪者になりたくないだけ。


自分に非がない状態で私と別れたいと思っているんだ。





慰謝料請求されないように・・・




本当にズルイ男だ。


数々の状況証拠。


紛れもなく存在する女の影。


いくらアホな女でも気付く。


それでも認めようとしないバカ男。




電話でカマをかけてみた。




「知り合いが見たって。


龍二が他の女とラブホテルに入って行くところを。」



「誰がそんなデマカセを言ってる!


いつ!どこのホテルだ!証拠はあるのか!」




相変わらずの逆ギレ




「証拠はないけど・・・」



「そこまで言うなら証拠を出せよ!証拠を!」



このバカ男・・・



私の心のなかで何かがブチ切れた




よ~しっ!こうなったら本当に証拠をつかんでやるっ!










私のほうからはメールも電話もできなくなった。


苦しい・・・




不安に押しつぶされそうだ・・・




新しい女ができたなら正直に言ってほしい。


ショックで落ち込むのはわかっている。


でも、今の状況のほうが辛い。


いつまで続くかわからない不安より、


一時のショックの方がいい。


そこから前進できるから・・・




時折来る彼からのメール




[愛してる]



と一言だけ・・・