シュトラウスの《ソナタ》を再び演奏します。 | 岩下智子「笛吹女の徒然日記」Tomoko Iwashita

岩下智子「笛吹女の徒然日記」Tomoko Iwashita

フルート奏者 岩下智子が綴る気ままな日記です。

 こんにちは!フルーティストの岩下智子です。


 今週末1月29日(日)、ピアノの金井玲子さんの門下生発表会 “Brunnen der Musik Piano Concert“ #HakujuHall  (白寿ホール)で、R.シュトラウス《ソナタ》をゲスト演奏させていただきます。


この曲は、昨年の東京オペラシティリサイタルホールでも演奏させていただきましたが、今回は銀フルートで演奏します。もし前回聴いてくださったお客様には音色の違いを楽しんでいただけたらと思っています。響きのよい白寿ホールでの演奏がとても楽しみです。 


 私がこのソナタを演奏するときに特に気をつけていることは、このソナタはヴァイオリンのために書かれていますので、音のニュアンスを作るためにヴァイオリンのボーイングを参考にします。例えば、第一楽章の冒頭の2拍目の四分音符はヴァイオリンではアップボウなので、フルートで演奏するとき、ダウンボウのような強い音にならないよう、考慮して演奏します。



 それから、もう一つ、シュトラウスの妙技箇所をご紹介しますと、第一楽章の31小節から34小節の間ですが、フルート(原曲Vn)は、4/4, 3/4, 4/4, 3/4 拍子の順で書いてありますが、同じ箇所のピアノは、3/4, 4/4, 3/4, 4/4拍子で書いてあり、リズムが絶妙にずれて絡み合っています。こういうところがシュトラウスの面白いところです。



ぜひ、当日の演奏をお楽しみください!


とても可愛くて素敵なプログラムです。うちのルナちゃん登場です。