◆フリードリヒ大王のお誕生日に | 岩下智子「笛吹女の徒然日記」Tomoko Iwashita

岩下智子「笛吹女の徒然日記」Tomoko Iwashita

フルート奏者 岩下智子が綴る気ままな日記です。

今日は、ドイツプロイセンのフリードリヒ大王(1712年1月24日 -1786年8月17日)の誕生日です。生誕300年の記念の年でもあります。

ご存じのように大王はフルートを好んで自身で演奏をしていました

かの地、ベルリンでは、関連するコンサートがたくさん催されるようです。
そのフリードリヒ大王は、宮廷楽団のフルート奏者のクヴァンツにフルートを習い、自分でも美しいフルートの曲をたくさん作曲していました。


実は、その大王が所有していたフルートを、ドイツに住んでいるときにベルリン楽器博物館 Berlin Musikinstrumenten Museum で見てきました。

大王が演奏し、持ち運んだものだと思うと、興奮しました。


岩下智子の公式ブログ Flutist Tomoko Iwashita 

木箱の中に2本分のパーツが入っています。組み合わせによって、ピッチを変えられるようになっています。パリ製、I.Scherer。フリードリッヒ大王は、啓蒙主義、哲学者ヴォルテールと親しくし、かなりのフランス通として知られています。

ポツダムにあるロココ建築のサンスーシ宮殿も フランス語の ”Sans Souci”(憂いなし)からきています。小さい宮殿ですが、庭園の形式や木々、葡萄畑、噴水などフランス的で、いかに大王がフランス趣味であったかがわかります。


その他、この大王のもとに、老齢のJ.S.バッハが宮廷楽団の息子、エマヌエルを訪ねてきて、《音楽の捧げ物》を大王に献呈した話は、有名ですね。