こんにちは、フルーティストの岩下智子です。
今回は、私が留学したドイツ・デトモルト音大の紹介を致します。
(随分昔の話ですみませんが、一度はこのブログでご紹介しておきたくて、今回、書くことにしました)
デトモルトDetmoldは、ドイツ北西部の
ノルドウェストファーレン州にあるお城のある小さな美しい街です。かのブラームスも住んでいたことがあったと言われています。日本の方にDetmoldの名前を言っても、ほとんどの方に「それはどこ?」と訊かれますが、ハノーファーの近くといえば、わかっていただけるでしょうか。
デトモルトのお城
当時、錚々たる教授陣が名を連ねていて、特に管楽器セクションは、バッハゾリスデンの指揮者であり、オーボエ奏者であるヴィンシャーマンをはじめ、バッハ研究の大家であるH.P.シュミッツ先生をはじめとする当代一の教授が揃っている有名な音楽大学でした。
デトモルトDetmoldは、ドイツ北西部の
ノルドウェストファーレン州にあるお城のある小さな美しい街です。かのブラームスも住んでいたことがあったと言われています。日本の方にDetmoldの名前を言っても、ほとんどの方に「それはどこ?」と訊かれますが、ハノーファーの近くといえば、わかっていただけるでしょうか。
![右上矢印](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/235.gif)
当時、錚々たる教授陣が名を連ねていて、特に管楽器セクションは、バッハゾリスデンの指揮者であり、オーボエ奏者であるヴィンシャーマンをはじめ、バッハ研究の大家であるH.P.シュミッツ先生をはじめとする当代一の教授が揃っている有名な音楽大学でした。
●フルート: Kurt Redelクルト・レーデル, Hans Peter Schmitz ハンス・ペーター・シュミッツ, Paul.Maisen パウル・マイゼン, M.Achlessミヒャエル・アヒレス
●オーボエ: H.Winschermann ヴィンシャーマン
●クラリネット: J.Michaels ミヒャエルス
●ファゴット: A.Hennige
●ホルン: M.Hölzel ヘルツェル
●トランペット: H.Schneidewindt
●トロンボーン: Willi Walther
●ハープ: D.Wagner
●ヴァイオリン: Tivor Varga
●ヴィオラ: B.Gioranna, 今井信子,キム・カシュカシャンKim Kashkashian
●チェロ: André Navarra, カリーネ・ゲオルギアン Karine Georgian
●チェンバロ: W.Dölingデーリング
●ピアノ: K.Schilde, F.Schnurr, Kletschmer Fischer
日本人の音楽家では、クラリネットの村井祐児先生、オーボエの宮本文昭さん、ファゴットの岡崎耕治先生などが留学なさった音大です。
私はデットモルトに2年間、留学しました。師事した先生は、バロック音楽の研究で名高い元 ベルリンフィルのハンス・ペーター・シュミッツ先生(ベルリン)と元 北ドイツ放送管弦楽団のミヒャエル・アヒレス先生です。(現在、デトモルト音大ではアヒレス先生のあとにハンガリー人のヤーノシュ氏が教えています。)私の留学時代の後半は、デトモルトから出て、ケルンに移り住み、アンドラーシュ・アドリヤン先生に師事しました。今でもアドリヤン先生には、大変お世話になっています。
留学中は、ビーレフェルトにある北西ドイツ交響楽団の臨時団員として、数々のコンサートに出演させていただき、演奏旅行もしました。また、デトモルトには小さいながらもオペラハウスがあり、私はそこでもプッチーニ『ジャニスキキ』などのオペラをオケピットで演奏しました。
留学の締めくくりとして受けたイタリアのトリエステ(デュイーノ)で行なわれた
第1回トリエステ国際フルートコンクールで第2位をいただき、留学の成果を果たせたと思っています。そのときの第1位は、E.パユでした!
![右上矢印](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/235.gif)
その後のパユの活躍は、皆さまもご存知ですね。
パユとは、アッシジで開催された夏期講習会で知り合った仲間です。もうかれこれ30数年のお付き合いになります。
#岩下智子