●あらすじ
高校生の岩戸鈴芽(原菜乃華)は、幼いころに亡くなった母親の夢を見ていた。
夢の中で、幼い鈴芽は母を探して叫び続け、廃墟の町を彷徨っている。
目が覚めたとき、鈴芽は泣いていた。
その日の朝、鈴芽は廃墟を探している青年・宗像草太(松村北斗)と出会う。
忘れ去られた元温泉街の場所を教えた鈴芽だったが、草太のことが気になり、彼を追いかけひとりで廃墟へと入っていく。
そして、廃墟の中にぽつんと放置された扉を見つけるのだった……。
●感想レビュー
ネットには辛口な意見もあり、『主人公は相手がイケメンだったから追いかけて行った』や『突然、家出をして行方振眼になり多くの人に迷惑をかけた』とありますが、個人的には映画を観てそう感じませんでした。
主人公は4歳の時、常世(扉の向こう側の世界)を彷徨い、未来の自分と閉じ師を見つめた。
現実世界に戻り、成長し、ある意味で2人は再会し、気になった存在だからこそ一緒に旅をする事になったと思いました。
たしかに・・・いつものように登校した日常の途中で家出のように行方不明になったのは考え物ですが・・・ファンタジーですからね~(笑)
『君の名は』のように2部構成になっているのが個人的に一番好きな部分。
序盤から中盤まで主人公と閉じ師は『要石から猫の姿になったダイジン』を追い、旅を続け、東京まで辿り着きます。
しかし、閉じ師は要石になり、現実世界から常世に行きました。
そんな彼を救うための旅をする決心をしたところの中盤からのシーンは物語の雰囲気が変わり好きです。
前半はハラハラドキドキな冒険談な感じ・・・それが『大切な人を助け出す旅』に変わったのは良かったですね~