ぜんぶ、ぜーんぶ「ママ」のせい。

「わたし」は、42歳のシングルマザー。事故で彼を失った直後に妊娠していたことを知り、女手一つで娘のひかりを育ててきた。娘を保育園に預け、スーパーで総菜作りを続ける日々。身寄りも、貯金もない。生活はちっとも楽にはならない。けれど、わたしは幸せだった。ひかりの成長、ひかりの笑顔、ひかりの温もり。わたしたちは、たった二人で精いっぱい生きていた。
あの忌まわしき瞬間までは。
突如壊される平穏。謎めいた男による拉致、監禁。
恐怖と苦痛の果てに告げられる、信じがたい絶望――。

 

★★★★戦慄の声、続々!★★★★
・苦しくて苦しくて、でも続きを読みたい
・読みはじめから心がザワつきヒリつき、随所で涙が出そうになる。
・胸が張り裂けそうな絶望の中に、子を思う母の気持ちが痛いほど心に突き刺さる。
・どうしてこんな目に


愛する娘と二人、ささやかだけど幸せな日々を送っていただけなのに――。
目を覚ますと手足を縛られ、見知らぬ部屋に監禁されていた!

 

 

 

 

●感想レビュー

表紙が怖そうで内容は分からないが、図書館で借りてみました。

『オイサメサン』の著者・・・『幽霊を視えるけど祓える力がない女性』と『幽霊を信じてないが、祓える力がある男性モデル』の本は面白かった!

 

今作は女性が理由もわからず、監禁させるシーンからスタート。

『なぜ自分がこんな目に・・・』と自問自答をする回想シーンで主人公と娘が極貧生活を送りながらも同僚やアパートの隣人の助けを借り、少し不器用ながらも真面目に前向きに暮らしていくシーンが描かれます。

 

隣人は怪しい老婆かと思ったら、娘を亡くし、気持ちが高ぶっていただけの良い人。

主人公を助け、良い近所付き合いが描かれています。

同僚とは不妊治療を受けている女性とギスギスを感じますが、友人と呼べる人もでき、主人公は真面目に働いていました。

 

しかし、娘の転落事故直後に誘拐、監禁させ、面識のない男に尋問させます。

逃げ出そうと男と格闘し、全身がボロボロになった状態で歯を抜かれるシーンは痛々しい!

 

誘拐犯の男はロリコンではなく、主人公に逆恨みを抱く人物。

子供の頃の主人公が発した一言が彼の母親を死に追いやり、逆恨みでこんな事件を巻き起こしましたが・・・理由がよくわかりませんでした。(まあ、異常者という事かなぁ~)

 

身体はボロボロになり、歯を抜かれた状態ですが、主人公は脱出し、娘と再会するようなシーンでラストです。

本当に再会できたら良いですが、妄想という考えも否定できませんね。