ピイイイイイイイイイイッ、ガガガガガガガッ!
「学校を出たければ、ゴールを目指すのデス」
ナゾの校内放送。校舎を埋めつくすブキミな四角いマス。
グループ学習をしていたはずなのに……?
とまどいながらもサイコロをふる、陽向とクラスメイト。
しかし、進んだマスで、生死をかけたミッションが!?
失敗したら、そこで脱落。ウソに裏切り、混乱する教室。
はたして、この"ふつうじゃない"スゴロクを抜け出せるのか!?
ふるえるその手で、サイコロヲフレ!
●感想レビュー
児童書でデスゲーム内容のモノがあるのは珍しい!
小学生だけが参加し、大人が不参加なのでグロくなく、エッチな描写もない。
『バトルロワイアル』なデスゲームと違い、『契約者が望むどんな願いも叶えてくれる』という報酬なので契約者が脱落し、他の人間が勝者となっても望む報酬が得られるとは限らない。
ただ、今回の報酬は『クラスメイトが全員無事に生還する』というモノ。
報酬というより、主人公チームの友情や成長が描かれる。
学校を双六の舞台とするのは大胆で面白い‼
時間制限を後から追いかけてくる怪物という設定も良く、主人公の行方不明の妹がゲームに絡んでいる設定も次巻に活きる。
個人的にはデスゲームのドロドロ関係がもっと欲しいかな?(笑)