かつては天動説が信じられ、私たちが暮らす星は太陽や月よりも「特別な存在」と観測されていました。
しかし、地動説の証明により地球は太陽系を周る惑星にすぎず、太陽であっても銀河系から見れば・・・その銀河系も大量にある銀河の1つでしかない。
この世界に特別な観測者は存在しない・・・これを「コペルニクスの原理」といいます。
全てのモノは平凡な存在でしかない。
動画では「樹齢100年の大木」が例に挙げられています。
「あと何年 大木が生きているか?」という質問に多くの人が50年から200年ほどをイメージし、「明日枯れるかも?」と考える人は稀でしょう。
「明日には枯れてしまう」というのは100年で考えると0.01%の確率。
そんな事をイメージする人は稀です。
同じように「大木は数万年も生きている」と考える事もないでしょう。
「極端に早い時期と遅い時期」を選択肢から省いているのです。
ですが、「1週間前に植えた大木の苗」なら「数日で枯れる事」は不思議ではありません。
全体像を頭の中でイメージし、私たちは「中間地点で観測した」と考えるので「樹齢100年の大木」であれば50から100年、「植えたばかりの苗」なら1週間と考えてしまうのです。
どんなモノも「現在どれくらい継続しているか?」を利用し、ある程度の寿命を考える事ができる・・・計算式で表現したのが「ゴッドの推定」といいます。
「ゴッドの推定」は人類でも計算する事が可能です。
人類が20万年前に誕生し、1000憶万人が生まれました。
2021年では77億人が存在しますが、医療技術や政治などの問題解決により人類の寿命が延び、これからも人口が増える事が予想されます。
これからも人類が繁栄し、数十万年後には数千兆人の人類が存在すれば・・・
「ゴッドの推定」により「1000憶人番目である私たちの世代」は0.01%という「大樹」と同じことになってしまうのです。
しかし、人類が数百年後に滅び、人口を2000憶人と仮定すると数字のバランスは丁度より感じになります。
しかし、「人類が滅亡する可能性」が低ければ「終末論法」は成立しません。
「親切な魔法使いと銀行口座」の関係から分かります。
しかし、戦争や環境破壊、核兵器などの科学技術の暴走など「人類が滅亡する機会」は少なくありません。
もちろん、確率・・・数字の世界ですが面白い考え方の1つですね。