「抹茶パフェとドリンクバー」

 

足立はメニューも見ずに店員にそう告げると、間髪入れずに目の前の港に話し始めた。

 

「港さぁ、スマホにゴツゴツしたカバー施してる女、多分アホやと思うねんけど」

 

 

「となると、足立。

 

女が持つスマホにゴツゴツしたカバー施させようとした男は天才って事かい?」

 

 

「いや、港。そうは言ってない。

 

スマホの画面がバキバキに割れてる女、多分ケツ軽いと思うって言うてんねん」

 

 

「となると、足立。

 

ケツ軽い事が確定したのにも関わらず、スマホの画面がピカピカだった場合、

 

その女の画面をバキバキに割ってもいいて事かい?」

 

 

「いや、港。そうは言ってない。

 

血眼になってスマホでパズルゲームをしている女、多分食い方汚い」

 

 

「となると、足立。

 

食い方が汚いくせにスマホで血眼になってパズルゲームをしない女を発見次第、

 

即何らかの方法で血眼にしていいって事かい?」

 

 

「いや、港。そうは言ってない」

 

 

「足立、こうなりゃ女が持ってるスマホ全部捨ててやろうぜ」

 

 

「港、それはあかん。人として」

 

 

「え?何で最終的にオレがお前に注意されてんの?」