私が新入社員だった頃の話。

 

同じ部署の一番偉かった人に

こう言われたことがある。

 

リリーさんの記憶力はすごいね。

メモなんかしなくても

全部覚えてるよね。

 

そりゃ若いからね……

 

そしたら彼がこう続けた。

 

僕なんかもう記憶力全然ダメだけど

でもね、その分メモが上手いんだよ。

 

そして彼のノートを見せてくれた。

 

そこには、

整理された大量のメモがあって

その見やすさと美しさが

"圧巻"だった。

 

彼は言った。

 

歳をとるとね、

なくなっていく能力もたくさんあるけど

その分、人って賢くなるんだよ。

 

 

 

 

これって、女の美しさにも言えることだ。

 

歳を重ねても美しい人は

若い頃の美しさをキープする努力以上に

若さがなくなっても

その代わりになるものを

磨いている。

 

例えば、

所作の美しさだったり

意識を研ぎ澄ますことだったり

いいものを知ることだったり

色気だったり

話の豊富さだったり

包容力だったり。

 

だからって

「歳を重ねたら内面勝負」みたいな

単純な話しでもないんだよね。

 

内面を磨いていると

外見もちゃんと磨かれてくるもの。

 

特に35歳頃を過ぎると

外見にどんどん中身が出てくる。

 

 

 

 

よく、日本の男性は

若い女の子が好きで幼稚だ、

もっとオトナになってほしい、

なんて耳にすることがある。

 

それが事実かどうかはどうでもいい。

 

それより

私たちが認識すべき事実は、

年齢を重ねてもちゃんと

男性に大事にされてる女もいるってこと。

 

なくなっていくものへの執着は捨てて、

これから自分が持てるものを

ちゃんと磨いていくことにしよう。