以前、仕事で関わっていた会社に

30代前半のある素敵な女性がいた。

 

とても優秀な子だったのだけど

会社員は一生の仕事じゃないと、

20代の頃から、美容の勉強をしたり

マッサージの勉強をしたりと

いろいろ技術を身につけていた。

 

勉強を始めてから、早6年経つらしい。

 

そんな彼女に

そろそろ独立しないの?と聞いてみると

こんな答えが返ってきた。

 

もう少し勉強して自信がついたら。

 

まだ勉強するのか!

 

彼女のような慎重な人は案外多いと思う。

 

でも、人はインプットばかりだと

ある時点を境に、成長しなくなるし

本当の自信って持てないものなのだ。

 

今日はその理由をまとめてみたい。

 

 

 

 

1. 知識は使って初めて身になる

 

社会人になってから、英語を1年間集中的に

勉強したことがある。超スパルタ学校だった。

 

そこで先生がこんなことを言っていた。

 

あなた達に今日の授業をするために

私はものすごい準備をしたし

自分の知識と能力を使い倒している。

 

あなた達は宿題をやって授業を聞いてるだけ。

 

知識は使わないと身にならない。

 

だからまた、あなた達と私の英語力には

差がついた。

 

見た目は冴えないのに

冴えたこと言う先生だった。

 

経験がなくて、頭でっかちな新人社員を

想像するとわかりやすい。

 

知識は使わなければ、身になっていないのだ。

 

 

2. 自信の第一歩は他者からの評価

 

例えば、小学生が一生懸命勉強をする。

 

でも、それだけでは、自分が

どのくらいのことができるのかは

わからない。

 

テストを受けてみて、

いい点数をとって初めて

「私がやってきたことは正しかった」

と思う。

 

誤解がないように言っておくと

他者からの評価は、

自信の入り口に過ぎない。

 

真の自信は、そこをきっかけに

自分はそれだけ頑張れると

自分を信じること。

 

このあたりの話はまた別機会にするとして

いずれにしても、

自信の第一歩には、他者評価が必要なのだ。

 

 

3. 能力のコップの法則

 

人は能力のコップを持っている。

学ぶというのは、その中に水を

溜めていくようなもの。

 

だから、それがいっぱいになってしまうと

学びの余地がなくなってしまう。

 

アウトプットするというのは

その水を捨てて、新しい余地を

作ること……と言えればシンプルなのだが

能力のコップはそういう仕組みではない。

 

アウプットしても、水はなくならない。

 

その代わり、能力のコップは

アウトプットすることで

その大きさを大きくしていくのだ。

 

200mLのコップが、300mLになる感じ。

 

逆をいえば、アウトプットしない限り

コップは大きくならない。

 

もう入らないコップに

いつまでも水を入れているようなものなのだ。

 

 

 

 

「もうちょっと勉強してから」

「もうちょっと自信がついたら」

 

と行動を先送りにする人に足りないのは

勉強でも自信でもなく、勇気だ。

 

数年かけて勉強するより

勇気を出すと今、決めることのほうが

よっぽど将来を変えたりする。

 

今年もあと一ヶ月。

 

来年から早速具体的な行動を…と

言いたいところだが、暦なんか関係ない。

 

一ヶ月待ってる必要ないから

明日から、すぐ具体的に動いてみよう。