昨年仕事で、その分野ではかなり有名な

あるビジネスマンの方と

知り合う機会があった。

 

会議の場に彼がいると

空気がピリピリと張り詰めるような

すごい方だ。

 

その彼との仕事もこの夏に無事終わり

その後、プライベートで

よく飲むようになった。

 

家族と住む家は郊外にあるそうだが

平日は忙しいため、ひとりで

都心のタワーマンション

最上階に住んでいる。

 

数人で遊びに行くと

オーパスワンやらなんやらを

何本も開けてくれる太っ腹。

 

仕事のできる人は

遊び方もたいてい豪快で面白いので

彼と飲むのは最近の私の大きな楽しみだ。

 

 

 

 

そんな彼と、先日たまたま二人で

下町にご飯を食べに行った。

 

私は彼に聞きたかった質問を

いろいろぶつけてみた。

 

なんであそこにマンション

買ったの?

 

彼の答えはこうだった。

 

俺、高校出てすぐ

あの辺りで新聞配達してたんだよ。

 

大学には行かなかったという彼。

 

昔、自分が頑張ったその街が

今でも好きなんだと。

 

うんうん、いい話。

ブログに書かせてね、と答える私。

 

さらにこんなことも聞いてみた。

 

どうしてそんなに大成功したの?

 

彼の答えはこうだった。

 

俺は運が良かったんだよ。

 

 

 

 

成功者に、成功要因を聞くと

面白い傾向があることに気づく。

 

ちょっとした成功や、短期的な成功をした人は

「努力をしたから」

「誰よりも頑張ったから」と

成功要因を”自己努力”だと言う人が多い。

 

でもいわゆる大成功を収めてる人は大抵

「運がよかった」

「人に恵まれた」と

成功要因を”自分以外の力”だと言うのだ。

 

もちろん、大成功してる人が

努力していないわけはない。

 

自己努力は当たり前。

 

その言葉が意味してるのは

自己努力に自分以外の力が合わさると

自分ひとりじゃなし得ない大きな成功が

手に入るということなんだと思うのだ。

 

自己努力=プチ成功

自己努力+自分以外の力=大成功

 

こういう公式なんだと思うんだよね。

 

大成功者は、プチ成功の要因ではなく

大成功の要因を答えているから

「自分以外の力」を口にするんだと

思うのだ。

 

 

 

 

努力は大事だ。

 

特に若いうちは、他者への感謝とか

きれいごとはいいから、

まず努力することの大切さを学ぶべき。

 

ただ、いつまでも「努力、努力」だけでは

成功も成長も、頭打ちになる。

 

伸び悩んできたな。

 

もしそんな風に感じ始めたら

視点を自分以外に向けてみよう。

 

自分だけの力には限界があると理解する。

人に頼ってみる。

人や環境に心から感謝する。

 

きっと今まで以上に自分の可能性が

大きく広がるはずだから。