私の知り合いが、

銀座で小料理屋をやっている。

 

その彼女の店でずっと働いていた

女の子が、突然やめてしまったそう。

 

そこで今、

次の子が見つかるまでの間

私ともう一人の友達で、彼女の店を交互に手伝っている。

 

銀座という街のお客さんは独特だ。

 

カウンターメインの彼女の店では

そんなお客さんたちと、たくさん会話をする。

 

これがなかなか面白くて…

 

先日は、銀座のクラブのママが

出勤前に一人でふらっとやってきた。

 

 

 

 

50代と思われるママ。

かっこいい着物を着て、すんごい貫禄だ。

 

カウンターの端に座り

焼酎とおつまみ程度の軽い食事をとる。

 

そして言葉少なに会話をする。

 

これ美味しい、とか

今週末はゴルフでね、とか…

 

話し方は、決しておっとりはしてなく

どちらかというと、キビキビした感じ。

 

それがまたかっこいい。

 

でもこのママがすごかったのは

会話がちょっと途切れた時の、空気感の作り方だった。

 

私なんかは会話が途切れると

慌ててどうでもいい話をしてみたりするのだけど

ママはそんなことはしない。

 

相手の目をまっすぐ見て

何を話そうかゆっくり考えてる感じ。

 

その目線もなんだか包容力があって

ほっとするのだ。

 

会話って、言葉を交わすだけじゃないんだなと思った。

 

沈黙をコントロールする力…

 

これはきっと一朝一夕で作れるものじゃないけれど

身につけたらすごい技だと思う。

 

 

 

 

誰かがこんなことを言っていた。

 

人は「話しすぎ」や「余計な一言」で失敗する。

 

確かに、

そんな人をこれまでにも見てきたし

自分にも心当たりがある…

 

沈黙を制する力を持っていれば

そんな失敗も減ることだろう。

 

あの銀座のママレベルには、

簡単にはなれないかもしれない。

 

でもせめて、

ママの足元に及ぶくらいには、なれるよう頑張ろうと思うのだった。

 

 

 

 

 

 

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