自己紹介は、自分のことを話すことが目的じゃない。
相手に覚えてもらうことが目的だ。
社会人になりたての時、
人事部の新人研修担当だった男性が、
新入社員30人に対して、そんなことを言った。
彼は当時20代後半だった。
新人研修は、入社後1ヶ月間。
毎日のように、どこかの部署の会議に行ったり、
どこかの部署のパーティーに行かされ、
自己紹介する機会が与えられた。
我々の自己紹介は、毎回鍛えられ進化する。
最初は全員が、名前、出身大学、趣味など
ありきたりなことを言ってたけど、
研修も終わりの頃は、そんなことをいう人は皆無になった。
例えば、名前を言ったあと「フラメンコが特技です」と言い、
フラメンコを踊る女の子がいたり・・・
ダラダラ話すより、圧倒的なインパクトを与えるのだ。
人の印象に残ることの大切さを、これでもかと学んだ。
私はその後、自分の後輩や部下にも、
彼に教わったことを、ずっと言い続けている。
本当に大事なことだと思うから。
これは自己紹介だけじゃなくて、何にでも通じる。
例えばブログを書くこともそう。
いいブログは、人の印象に残るものだ。
ビジネスで作る商品もそう。
恋愛もそう。
先日、その時の人事研修担当だった男性と、
20年近くぶりに会うことがあった。
私は、この話をした。
そして、同じことを私も後輩たちに伝えていると言った。
すると、もう50歳近くになった彼が涙ぐんだので、びっくりした。
あの頃は、自分がちゃんと教えられるのか
毎日、不安とプレッシャーだった。
そんな風に思ってもらえてたなんて、本当に嬉しい。
考えてみれば、当時彼も20代後半の若者だったのだ。
伝えて良かった。
やっぱりちゃんと言葉にするって、必要なのね。
この人からまたひとつ、大事なことを教えてもらった。
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