学生時代の女友達から、数年ぶりに連絡がきた。
何でも、相談があるという。
彼女から連絡が来る時は、大抵恋愛絡みで何かあったときだ。
待ち合わせをした六本木グランドハイアットのお寿司やさんで、待っていると、
真っ赤なワンピースを来た彼女が入ってきた。
そして席に座った彼女は、開口一番こう言った。
今ね、婚活してるの。
でも、うまくいかないの。
彼女の悩みは、ただひとつ。
私がいいと思う人は、私をいいと思ってくれないの。
知ってる。
だってこれ、20年前からだもの。
彼女は自分勝手な男が好きだ。
見た目は派手で、いい加減なことを堂々と言うような男。
そしてそのタイプの男たちに、何度も酷い目にあわされてきた。
ブログで紹介してると、一ヶ月のシリーズものになる。
でも彼女を好きになってくれる男は、まったく違うタイプ。
誠実だけど地味であまり押しが強くない。
押しが強くないので、1年越しのアプローチだったりする。
でもそのタイプには、彼女は一切興味を示さない・・・どころか、
10回以上デートをしている相手のことを、こう言っていた。
この間、手を握られた。
ホント無理!!
オトナになってモテる女というのは、別に万人にモテてるわけじゃないと思う。
最大公約数MAXで人気票を獲得できるのは、高校生まで。
それ以降は、一見モテモテに見える女も、
一部ではモテても、一部ではたいしてモテてないはず。
自分の売り場所を知ってるだけなのだ。
どんな素敵なマフラーも、赤道直下の常夏の国では売れない。
自分がどこで一番売れるのか?
それを知ることも、恋愛ではとても大事なことだ。
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