20日 担当医からの説明 | 北風のきまぐれ日記~母のがん記録~

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北海道在住/気まぐれ日記から題名を変更
母が膀胱がん告知、現在抗がん剤治療中。記録として残していきます。

16日に外来で診察を受け、そのまま緊急入院した母。

毎日必ず電話をよこして「ずっと点滴されている」とのこと。

「20日に先生から説明あるって連絡行ってた?」

「うん、来てたよ。夕方だって言われた」

「また帰りが一人で、遅くなるから心配だよ・・・」

病院から自宅まで、順調に走っての2時間半、途中、峠道も通ります。

母は自分より、私の事の心配ばかりしてくれます

 

20日、今回は担当医から腹痛の原因と今後の事についての話がありました。

「今回、23日に入院、24日から抗がん剤治療開始となっていましたが、退院後、

腹痛が続いているという事で、ちょっと心配で色々と検査をさせてもらい、

その結果、家に帰るのは無理かなぁと判断し、そのまま入院とさせてもらいました」

「16日の血液検査で炎症反応の数値がかなり高く、白血球が15,000超えてました」

「高カルシウムの数値も正常範囲よりもかなり高かったです」

「最初に腎盂腎炎を疑いましたが熱が全くなかったので、これは違うと・・・」

「高カルシウム血症に関しては癌患者さんは数値が高くなります」

「16日にすぐ点滴をしましたが、今日の検査では全て正常範囲に改善しました」

「癌が暴れるというか、悪化して腹痛を起こした可能性が高いかなと思います」

「膀胱の右側が特に癌があって、今回の検査では膀胱がかなり腫れていて、

そのためにお腹の中から左側に押される状態になっていたため、左の尿管に入れた

ステントも影になってしまい見えなくなっていましたが、今はちゃんと見えてます」

そんなこともあるのかぁと思いながら先生の話を聞き、メモをずっと取っていました

 

そして、先生が自分で書いた膀胱の絵や検査結果などの用紙を見せながら

今まで以上に、かなり詳しい説明がありました。

「前回、私の方からお話しできなくてスイマセン」

「前の先生と同じ説明になると思いますが、確認も含めて説明させてもらいます」

「お母さんの病名は膀胱癌 尿路上皮癌になります」

「悪性度は低い高いとあるのですが、かなり高い方です」

「深達度はステージ4です」

「CTとMRIの画像上の診断と今回の手術の検査でリンパ節にも転移しています」

「膀胱、右の腎臓と尿管、左の尿管、膣にも癌が転移している状態です」

※子宮は筋腫で摘出しているので、転移の心配はありません

「今のところ、それ以外に明らかな他臓器には癌の転移は見られません」

 

初めて先生の口からステージ4という言葉を聞かされました。

「かなり進行した状態なので、今後の治療は抗がん剤治療、もしくは痛みがあるのでそれが辛いとか抗がん剤治療をしないでこのままでいたいというのであれば

緩和ケアというどちらかの選択になります」

 

やっぱり直接ステージ4と聞かされると、一瞬「えっ?」と思ってしまいます。

 

「前回、抗がん剤治療を選択していましたが、このまま入院継続して

抗がん剤治療をした方がいいんじゃないかと思います」

「ただ抗がん剤治療するのに、血管がかなり細く、現在も点滴もかなり入りずらく

なっているので、局所麻酔で埋め込み式のカテーテル留置手術をしてから抗がん剤

治療をはじめた方がいいと思います」

「もし緊急で何かあった時、埋め込み式のものがあると点滴をするのにも

血管を探さず、埋め込んだ場所に針をすぐ刺せるので、処置が速く、安心です」

 

今回は局所麻酔になるそうで、痛い思いをするかもしれないけれど、せっかくの

抗がん剤を無駄にできないので「お願いします」と母は言いました。

先生はきっとそういうだろうと思い、外科の先生が1番早く手術できる日を予約

していたと教えてくれました。

 

25日に埋め込み手術、26日から抗がん剤治療がはじまりました

 

長い文章読んでいただきありがとうございます。