まだまだ暑い日が続いていますが、「暑さ寒さも彼岸まで」だといいですねもみじ

 

さて、人生は選択の連続だとよく言われます。たしかに日々小さいことから、人生にかかわる大きなことまで、生きていると選ぶことが多くて大変ですよね。

 

あなたは、選ぶことに苦手意識はありませんか。

 

選ぶことが得意な方、苦手な方、自分で選びたい、選びたくない、決めるのが早い方、遅い方、いろいろ個人差があると思います。

 

私は最終的には自分で納得して決めたいのですが、すぐに決断することが苦手です。時間をかけてもしかたないとわかっていても、つい期限ギリギリまで引っぱってしまうことが多いです。

 

目的が明確で迷いなく「したい」「ほしい」という気持ちがあるときは即決できるのですが、「どうしても」くらい強い思いがないと迷い始めてしまうんですよね。

 

 

カウンセリングをご利用されている方のなかには、自分で決める、選ぶ、行動するということを避けるというか、「自分にはできない」とさえ思いこんでいるケースが少なくありません。
 
それで不本意な環境でもがまんして受け入れてしまうというクセが身についてしまって、ストレスがたまりにたまり、安全な場であるカウンセリングで不平不満愚痴悪口を吐き出してなんとかバランスをとって頑張っていることも多いです。
 
そんなふうに工夫しながら頑張るのはすばらしいことです。これもひとつのカウンセリング活用法です。
 
ただ、ちょっともったいないなと思うのは、がまんすることを頑張り続けるのは今のパターンを続けることになり、根本的な問題解決にはならないこと。「頑張っても報われない」、「私ばっかり損してる」、「〇〇は許せない」などの思いが消えないようなら、どこかで頑張る方向を修正していけるといいなと思って、そのタイミングを見計らいながらお話を聴いています。
 

ここで、あえてちょっと厳しいことを言いますね。

 
自分から動くことが苦手で、決断や選択を避けてきた方は、自分で決めなければ「私は悪くない」と責任を負わずに済むと思っているかもしれません。
 
でも、実は、選ばないことを選んだという責任が生じているんです。他人に自分の選択をゆだねる=すべてお任せを選択した=任せた結果の責任を負う、つまり、理論上、どんな結果になっても文句は言えないんですぐすん
 
選択してもしなくても、結局は選択したということになるわけです。どちらにもリスクはあります。だったら、自分のことは自分で選択したほうが納得がいきませんか。
 
自分で選択すると、失敗したとき誰のせいにもできないので怖いかもしれませんが、だからこそ絶好の反省・学習機会になります。そして、どんどん選択上手になっていきます。
 
一方、選択しない選択をして被害にあったとき、被害者として誰かのせいにして責任逃れをすれば反省や学習にはなかなかいたりません。不運を嘆き、不満をつのらせていくばかりになります。
 
誤解していただきたくないのは、選ばないことがすべてダメだと言っているのではなく、リスクまで含めて考えたうえで戦略的に選ばないを選ぶならOKです。

 

いかがでしょう。選ぶのも選ばないのも、どちらも結局は選択であり責任がともなうのだとしたら、他人任せにするより、自分で決めたほうがスッキリしませんか。

 

選ぶことも選ばないこともどちらも選択。人生は選択の連続とはそういうことです。どちらを選んでもリスクはあるので、人生はリスクの連続とも言えますよね。だから大変です。でも、それを他人にゆだねてしまったら、あなたの人生は他人に振り回されっぱなしになってしまいます。

 

大丈夫。選択は数を重ねれば少しずつ経験値があがって上手になります。リスクへの耐性もあがります。それが年を重ねるメリットのひとつです。できないと思っているのは経験が少ないからで、生まれつきの能力ではありません。

 

生きている以上、選択やリスクからは逃げられないのですから、人任せにして不満をつのらせるより、少しずつ慣れて経験値をあげていきませんか。

 

まずは、日々何を着るか、何を食べるか、何をするかなど、小さなことからいちいち意識して選ぶ練習をするのがおススメです。