オリンピックが終わって、ようやく日常のペースが戻ってきましたが、残念ながら、しばらく長雨モードのよう。感染者も増加の一途なので、しばらくおとなしくしなさいという天の声かもしれませんね。

 

さて、毎月10日頃発売の小さな雑誌『PHPスペシャル』、今月の特集は「うまくいっている人の『気にしない』コツ」。

 

カウンセリングでも、「気にしい」の人は本当に多いです。でも、気になってしまう人に、「そんなの気にしすぎだから、気にしなくていいよ」と言ってもまったく意味がありません。眠れない人に「眠ったほうがいいよ」と言うようなものです。

 

じゃあどうしたらいいか、カウンセリングでは、気にしいとは他人からの評価が気になる、つまり自信がないということなので、自己理解を深め、そんな自分を受け入れる練習をしていきます。いわゆる自己肯定感を育てるあれこれです。

 

本誌の私の連載「働く女性のための相談室」の今回のテーマは、頼りない上司。

 

いますよねー、頼りにならない上司って。威圧的なのも困るけど、弱すぎるのも困ります。でも、マネジメント能力に関係なく管理職になれる日本社会では、残念ながら、本当によくあることだという前提で対処していく必要があるでしょう。

 

ポイントは、上司の役割や責任をとりすぎないこと。自分の経験になるチャンスだと思って自覚的に本来上司がすべきことをフォローするのはいいですが、自己犠牲的にやっているとどんどん疲弊してしまいます。

 

あたりまえのことですが、部下に上司の業務をする義務はありません。上司が機能していなければ、その上の上司に相談して解決してもらうのが組織の原則です。少し心が痛むかもしれませんが、上司の人間性と管理職としての適性とはまったく別のものです。ここを区別しましょう。

 

多少のフォローはお互いさまですが、もしつらくなってきたなら、それはお互いさまの域を超えているサインだと思って、勇気を出して頼れる人に相談しましょう。できない上司のために犠牲になるなんてもったいなさすぎです。自分をつらくさせない=自分を大切にする=自己肯定感を育てることにもつながります!