東京も梅雨入りし、湿度の高い日が続いています。私は湿気に弱いので、エアコンに頼りきりです。先日は右肩が痛くてレントゲンを撮ったら、石灰化してると言われ湿布をしています汗

 

さて、カウンセリングを受けられる方は何かに悩んでおられるわけですが、よく聞く言葉の中に「バカにされたくない」があります。

 

誰にでもバカにされたくない気持ちはあると思いますが、その思いがとても強いのは、他人からの評価が自分の価値になると思いこんでいる、つまり承認欲求が強いということです。

 

承認欲求=他人から認めてもらうことが自分の価値だと思いこんでいると、他人に認められやすい成果や結果を出そうと無理をして頑張ることになりやすく、自分の適性や欲求が置きざりになって苦しくなることにつながります。(*承認欲求とは、自分で自分を認める自己承認をしないと満たされません)

 

他人からの評価はさまざまです。他人は好き勝手に自分以外の人を評価します。おもしろいことに、バカにされたくない人ほど他人をバカにしていることが多いのですが、あなたはいかがでしょうか。

 

誰かが誰かをどう思うかはその人の自由です。そして、すべての人によく思われることは不可能です。誰でも残念ながら一定割合の人には好かれないリスクをもっています。大人気のアイドルやスポーツ選手にもアンチはかならずいますよね。

 

もちろん私のことを嫌いな人もバカにしている人もいるはずです。そりゃあ傷つくし、落ちこむし悔しい気持ちにはなるけれど、私にだって嫌いな人がいるのだし、落ちこみ続けても何も解決しないし、何より私を理解していない人の評価に苦しむなんてバカバカしくないですか。

 

誰がどう評価しようと、誰もあなたの価値を決めることはできません。あなたの価値はあなたが決めるもの。だから、たとえ誰かにバカにされたとしても、それを真に受ける必要はないんです。

 

それに、おそらく、あなたをバカにする人はあなたをちゃんと理解していません。だから、バカにされるのは自分がダメダメだからではなくて、単に誤解されているということです。

 

「バカにされたくない」=「誤解されたくない」だとすれば、全ての人に認めてもらうのも理解してもらうのも現実的ではなく、それは私が悪いからではない、と承認欲求と自己否定のループから抜け出せないでしょうか。

 

言ってみれば、誰かに悪く思われる(=誤解される)ことは生きるリスクみたいなもの。失敗や挫折のない人生がないのと同じです。そして、誤解されることは決して恥ずかしいことでもみっともないことでもないということをぜひ知っておいてください。

 

関わるすべての人の期待に応え、喜ばせ満足させることはできません。それより、どうかあなた自身の欲求に応え喜ばせてあげてください。

 

人をバカにするのもされるのも、多くの場合、自信のなさからくる一種のマウンティングです。

自分が満たされていれば、バカにしてストレスになっていた相手のことは「どうでもいい」と気にならなくなりますし、反対に、自分にとってたいして重要でない人に悪く思われても「まあ、しようがない」と流せるようになります。少しは動揺しても、引きずらすに済むようになります。

 

自分を満たすことは、わがままでも自己中でもなく、基本のキです。わがままだと感じる人は、今までいかに自分をないがしろにして他人を優先してきたかということを自覚しましょう。今まで他人の顔色をうかがっていたように自分の顔色をうかがって、自分を喜ばせることをしてあげましょう。自分の気持ちが落ち着いていれば、自然と他人にもやさしい気持ちになれるはずです。