ここ数日久しぶりに連休をいただいていて、メールやブログなどの発信もお休みしていましたが、きょうブログのアクセスが急に増えていて、原因はハラスメントの記事のようでした。

 

今までもたまにアクセスが急増することがあり、そういうときも、たいていハラスメントの記事がヒットしているのですが、ずいぶん前に書いたものなので、その後の経験を踏まえて近いうちに新しい記事を書くつもりです。

 

さて、きょうのお題は、小雑誌『PHPスペシャル』の連載『働く女性のための相談室』についてです。雑誌の今月のテーマは『いい「口ぐせ」がいい人生をつくる』。

 

口ぐせって大事ですよね。私はあるときから、意識的に「ラッキー」「ついてる」「私って天才?」「よし!」などの言葉を心のなかで(一人のときは口に出して)言うようになり、今ではすっかり身につきました。

 

脳は勘違いをしやすいので、いい自己暗示を入れてあげると、本当にだんだんそのようになっていきます。イメージトレーニングはまさにその仕組みを取り入れたものです。

 

逆に言えば、「もうダメだ」「やっぱりダメだ」「うまくいくはずがない」「私が悪いんだ」「なんでいつも私ばっかり」などが口ぐせになっていると、自分で自分を追いこんでいるということになります。自己肯定感が低いという自覚のある方は気をつけましょう。

 

初めのうちはしっくりこなくても、いい口ぐせに変えていくことでいろいろなことが少しずつ変わっていきます。どんなことでも慣れないことはしっくりこないものだと割り切って、最初はトレーニングとして唱えればいいんです。そのうちなじんでくるので、それまで続けましょう。

 

私が今回お受けしたご相談は、なぜか人を怒らせてしまう自分が嫌いだというお悩みです。

 

いわゆる空気を読むことが苦手な人の苦労は、空気が読める人には計り知れないものです。私もかつてこうした人に無性にイラだっていたことがあります。

 

でも、心理の勉強をし、実際にお悩みを聴くようになってわかったことがあります。たいていの人は、「わざと人を怒らせるようなことはしない」というごくあたりまえのことです。(私は性善説を信じたいです)

 

「なんでできないの!」「なんでそんなこと言うの!」と誰かに対して思うとき、その誰かが本当はできるのにわざと嫌がらせをしているのではないかと思うことがありませんか。

 

でも、人は人に喜んでもらいたいもの、役に立ちたいと願う存在だと私は信じたい。だから、おそらく相手はわざとではなく、むしろよかれと思っているんです。だからといって何を言ってもやっても許されるわけではなく、意図していなくても相手を傷つけたなら素直に非を認めて謝り、言動を改めなければなりません。これは毒親やハラスメントにも通じる話です。

 

つまり、できないことはわざとではなく、その力がないことによるのではないかと考えてみるということです。誰にでも苦手なことはあるのだから、力がないこと自体は悪ではないということ、力がないのに何の努力もせず平然としているのは力がないことに気づく力もないという根深い問題をもっている人だと解釈するしかないのです。(だから無罪放免というわけではないです)

 

記事には字数制限があってそこまでは書いていませんが、人づきあいが苦手な方、どうか自分をダメ人間だと卑下せず、むしろ苦手なりに精一杯がんばってる自分をほめてあげてください。苦手なことは上手な誰かに助けてもらいましょう。代わりに別の人にでも自分ができることをすれば、それが「お互いさま」です。私はそれが世の中のいい循環をつくると信じています。