春一番が自分の中を吹き抜けていく感覚に、ふとブログというものをやってみようと思いたった
私のような人間のわずかな経験でも、誰かの慰みや役に立つことができれば幸いだと思う
思えば青春という時代を通り越してかなりになる
頑張って来たこともあれば、失敗をやらかしてしまったこともある
失敗談も、わずかな成功体験も、振り返ると夢の中の出来事にも思える
不思議だな
こうした淡々とした思いで振り返ることができるような日々が来るとは、
苦しみや浮き立つ思いの渦中の時は、自分を冷静に見れなかったな
自分というものの客観的な姿を見ることもできなかった
尤もこれは未だできているのか怪しいが、それなりに成長しているのなら嬉しい
聞熏習(もんくんじゅう)という言葉があると最近知った
お香を焚きしめていると、いつの間にか自分の髪や服に移り香しているように、
あるものの性質が、もともとそなわっていなかった他のものに移行していく、
法を聞くことによってその人自身がいつの間にか正しい姿へと変わっていくことをいうらしい
これってかなりすごい
正しい言葉に触れているだけで自分自身が感化されて清められていく、
そんな感覚なのだと思う
勿論、香りの元となるものが本物でなければ結果は全く変わってしまう
まだまだ発展途上だが、
漸くと自分自身は何なのか、何のために生きているのか、
その意味が結びついてきたような感覚がある
維摩会春秋館と出会っていなかったら、人生の意味が全く違っていただろう