大丸京都店のエントランスホールで「都をどり展」が開催されています。


都をどりは祇園甲部歌舞練場にて、


毎年4月に1ヶ月を通して披露される歌舞会です。


今年は開催150回を迎える節目の年に当たります。


会場には歴代のポスター原画の展示がありました。


今年のポスターは、諌山 宝樹(いさやま たまじゅ)さんの作品です。


八坂神社の絵馬なども手掛けておられます。



秋野 不矩さん(故人)の原画もありました。


1976年のポスターです。


フォトスポット。


舞妓の等身大パネルと一緒に撮影できます。


総をどりの衣裳の展示です。


向かって左は「瑞雲に雪輪草花文」


右は「蛇籠に橋のある景」


それぞれ背中の縫部分から、左右対称の吉祥柄になっています。


令和5年「蛇籠に橋のある景」


蛇籠の籠目は魔除け。


流水柄は厄を流し、橋の絵は流れを越えて前に進む、という意味合いです。


さらに松竹梅が描かれ、縁起の良さを強調しています。


肩口の枝垂れ桜は日本の春の象徴です。


令和5年「祇園栄華文」の帯。


祇園の栄華を願って、八坂神社の御紋が描かれています。


平成31年「瑞雲に雪輪草花文」


雪輪柄は能装束にも使われている文様で、


それを囲むように松竹梅や桜がつらなっています。


こちらも肩口から枝垂れ桜が咲き誇り、


京の春の華やかさを示しているようです。


平成31年「小槌に分銅」の帯。


新天皇即位の祝賀の意を込めて作られました。


分銅は金銀の重さを図り、富と信頼を得てゆきます。


打出の小槌が願いを叶え、吉祥を運んでくれます。


2018年に諫山 宝樹さんについての記事を投稿しています。
よろしければお読みください。
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