彼氏の品格
その⑧ ギャップがある
こんにちは
今回は、「ギャップ」をテーマに考えていきたいと思います
私のお客様で20代前半の方がいました。
その方はいつも私に会うと「やっぴー」と挨拶をします。
「マジで」という言葉が口癖で、30分間の会話に30回「マジで」が使われたこともありました。数えていました。
昼間に会うのが多かったのですが、いつも二日酔いです。
そんな彼女のことを私はバカだと思っていました。
ルックスは良いいのに、もう少しお上品にすればモテるだろうにな、なんて。
ある日、私の車でドライブしていた時のことです。
車のオーディオからはk-popが流れており、
彼女が、
「私もk-pop好きなんだ〜好きすぎて、韓国の大学に4年間通ってたんだよ♡」
え、そうなんや。韓国語しゃべれるんやね。
「うん♡あと、英語とフランス語もしゃべれるよ。今はスペイン語を勉強してる」
がびーん
なんだ、その衝撃的なギャップは。
それを聞いた途端、
今まで下品でバカで軽薄だと(言い過ぎ)思っていた彼女の印象が一変しました。
そんな能力を持ちながらも、おバカキャラを振る舞う彼女のことを知りたいという気持ちさえ湧きました。
あの「やっぴー」という挨拶さえも、
陽気で魅力的に思えるようでした。
「ギャップ萌え」という言葉があるくらい、男女問わずギャップを感じた瞬間ドキッとさせられますよね
今まで持っていたイメージを覆されたときに「ギャップ」が生まれます。
それによって今まで何とも思っていなかった相手が、気になる相手に変わることもあります。
もちろん、自然に出るのが一番いいのですが、ギャップは意図的に使うこともできます。
世のモテる男女は、これを自然に行っています。
「印象操作」ともいえるこちら、女心を動かすにはとても大事なテクニックです。
では、その仕組みから、ギャップの作り方まで、順番に考えていきましょう。
ギャップの仕組み・効果
まず、ギャップの与える心理的効果のひとつに、「ゲインロス効果」という現象があります。
プラスとマイナスの変化量が大きいほど、人の心に影響を与える度合いが大きくなる効果のことを指します。つまりは、相手に対して、最初にマイナスの印象を与え、その後にプラスの印象を与えた方が、より良い好印象を抱かせることができる。
ゲインは"利益"、ロスは"損失"の意味です。
ここで、大切なのは、
「マイナスの印象」→「プラスの印象」
という流れです。
「見た目は怖そうなのに、中身はとっても優しくて紳士的」
「細くて頼りなさそうなのに、脱いだらめちゃめちゃ良いカラダ」
これぞまさしく「ギャップ萌え」という感じですね
逆にやってはいけないこと、それはマイナスのギャップです。
「初めはいい人だったのに、付き合ってみると性格悪かった」なんてのは、
「プラスの印象」→「マイナスの印象」
となり、より悪い印象を与えることになります
はじめに抱いてた印象そのままの人って、それはそれで安心するのですが、ワクワク感とかドキドキ感はあまり得にくいように思います。
底が見えてしまうというか、、
恋愛において、ドキドキする気持ちってすごく大きいです。
ギャップのある人って、本当はどんな人なのかって知りたくなるし、
その人への興味が尽きませんよね。
もちろん、ギャップがあるからといってそれだけで、相手のことを好きになるわけではありません。
ギャップによって相手への関心が強まって、相手のことをより考えるようになり、
その気持ちが大きくなっていき、
やがて好きという感情を芽生えさせることができます。
ギャップは恋愛へのきっかけ作りのようなものですね
まずは、3つのポイントを押さえましょう。
3つのポイント
①自分のことを知る
ギャップの演出は印象操作です。
自分自身の印象を知らないことには、その印象を操作することはできません。
◯自分の長所や短所
◯自分が人からどう見られているか
を知ることが必要です。
「ガサツそうに見えて、もの凄く気遣いが上手」とか
「気弱そうに見えて、男気にあふれている」
とか
『◯◯に見えて』の部分。
『実は◯◯』の部分。
どちらも把握できているからこそ、
その印象を強調したり、抑えたりとコントロールすることが可能になります。
他者からの理解を知る方法として一番早いのは、
「人に聞く」ことです。
まずは親しい人、上司にも部下にも、できればあまり親しくない人も、
「僕ってどんな風に見えてます?」
と聞いてみてください。
意外と自己理解と異なる意見も返ってくると思います。
例えば、自分では適当にしてたつもりでも真面目そうに思われていたり、その逆もしかり。
見る相手によって印象が違うのは当然で、
親しい人にはこう見られているのか、
親しくない人にはこう見られているのか、
その統計をとり、平均をとり、分析し、
他者からの見え方について、まずは理解を深めていってください
②演じるのではなく、あくまで演出
ギャップを意図的に作り出すと言いましたが、それはなにも自分じゃない人を演じる、偽るというわけではありません。
あくまでも、自分の個性・長所を生かして、より良く見せる、ということです。
例えば、
めちゃめちゃコワモテのひとが、野良猫に餌をあげるのが日課だとします。
これを、
自分はコワモテだから、優しく見せるために野良猫に餌をやろう。
←これは演技です
野良猫に餌をやるくらい心優しいことは、誰にも秘密にしている。
だから、それを人にさりげなく知ってもらおう。
←これが演出です
自分を偽る、嘘をつくのであれば、墓場まで演じきる覚悟があれば良いです。
しかし多くの場合、無理な演技にはいつかボロがでます。
そうなった場合、プラスからのマイナスが生じることになってしまいます。
ですので、あくまでも自分の良いところを探して生かすようにしてください。
③プラスだけではない「意外性」もギャップ
ここでは少しテクニカルな話になります。
「マイナス印象」→「プラス印象」
こちらが原則ではありますし、よりプラスの印象を与えることができることは先述しました。
しかし、こと恋愛において、
プラスのギャップだけが重要ではない、ということを考えていきます。
例えば、
「インドア派にみえて、実はサーフィン大好きのアウトドア派だった」
サーフィンが好きというのは趣味であって、特にプラスの要素ではありません。
しかし、ここには「意外性」というギャップが生まれています。
この「意外性」があることで、人はその相手に興味が湧きます。
その人の深みが増すとでもいいますか、奥行きが生まれます。
このケースで言えば、インドア派の大人しいイメージを持ち、実は活動的な一面も持ち合わせている。
このような多面性を持つ人の方が、人間性にも面白みを感じませんか?
一体どんな人なんだろうと、その人のことが知りたくなりませんか?
さらに、はじめに
これはやってはいけないと言った
「プラス印象」→「マイナス印象」
悪い印象を増長してしまうと言いました。
しかし、これが好印象に変わるケースがあります。
例えば、
バリバリ仕事ができて、ミスも全くしないエリートビジネスマンの彼。
しかし、彼には唯一の弱点があり
「カナヅチで全く泳げないのである」。
もしかすると、全て完璧でいて欲しかったと思う女性もいるかも知れません。笑
でも、なんだかこれって親近感湧きませんか?可愛いと思う女性もいると思います。
なぜなら弱点や欠点というのは、人間味を感じるポイントでもあるのです。
これは、弱さをさらけ出すという自己開示に近いかもしれませんね。
他に例えば、よく男性がやりがちな
「昔は悪かった自慢」
普通の女性に対しては、隠しておきたい黒歴史ですが、
もし相手の女性が「元ヤン」であれば?
お互いに昔はヤンチャしちゃったね、と
共感と親近感が生まれます。
このように、マイナスのギャップにも関わらず、好印象を与えることもあります。
しかし、プラスのギャップに対して
このマイナスのギャップに関しては、使い方を誤ると失敗する諸刃の剣でもあります。
相手の性格や考え方、タイプを見極めて使ってください。
(補足すると、これは普段から欠点を補うほどの長所をみせているからこそ、生きてくるテクニックです。いいところを見せてない状態で、さらに欠点をさらけ出すなど、自殺行為ですので注意してください。)
実践編
では実際にギャップを演出していきましょう
ここまで読んでいただいて、勘のいい方なら気付いておられるかもしれませんが、
ギャップを演出するには、
自分の個性・長所を後出しするのです。
「能ある鷹は爪を隠す」のように、自分から出さずに、タイミングがくるまで、隠しておきます。
見せませんし、口にすら出さないでください。
例えば、
「細く見えるのに、実は筋肉質な良いカラダ」
の男性が、
「僕、細く見えるけど、脱いだらムキムキなんだよ」
と言ってしまっては、ダメ🙅♂️ということです。ただの自慢になってしまいます。
そして、ギャップを出す際には、言葉で伝えるのではなく、実際にそのギャップを見せるのです。
ギャップに必要なもの、それは
サプライズ感です
せっかくのギャップを言葉で伝えてしまっては、サプライズパーティーがあるのを先に教えるようなものです
例えば「細く見えるのに、実は筋肉質な良いカラダ」というギャップがあるのであれば、
実際に筋肉質なカラダを披露するのです。
では、そのギャップを出すタイミングとは?
タイミングは、
①自分で決める
②待つ
のどちらかが考えられます。
①は、そろそろ新しい一面を見せて好感度あげたいと思ったときに、ギャップを出せるようにシチュエーションを作る。
②の方がより自然なカタチでギャップが出せます。
例えば、
「細く見えるのに、実は筋肉質な良いカラダ」
というギャップがあるならば、
①の方は、例えばプールに誘って、脱げるシチュエーションを自ら作るという感じ。
②の方は、脱げるタイミングをひたすら待つ。笑
一番ギャップの効果を出せるのは②だと思います。
しかし、意中の女性がいるならば、①を使って早く良いカラダを見せてもいいと思います。
なぜなら、そのギャップを彼女が知らないままに終わってしまうのが一番残念だからです。
では実際に例をあげて見ていきます。
◯性格、行動について
●草食に見えて肉食系
見た目草食なのに、中身は肉食っていうのはウケるみたいですよ。
徹底して草食動物を装うのもいいですね。
●軽そうなのに真面目
普段は冗談ばかりいう彼の、真面目な姿に女子はときめくみたいです。
●ガサツなのに繊細
ガサツそうにみえる彼、でも部屋がめちゃめちゃ綺麗とか。
●無愛想なのに優しい
普段は無愛想でクールな彼ですが、徹底してレディファーストだったりしたら最高ですね。
●イカツイ見た目なのに子供や動物に優しい
イカツイ見た目の方は逆に有利です。
是非優しさを見せていきましょう。
●インドアそうなのに運動神経抜群
●細身なのにたくさん食べる
などなど。
◯見た目について
●スーツ男子の私服
スーツ姿しか見たことのない彼、私服で現れた時のギャップはとても大きいようです。
逆にガッカリさせてしまわぬよう、イケメンな服装でギャップ萌えを狙いましょう。
●メガネ男子
普段コンタクトをしてる男子のたまに見せるメガネ姿、逆もしかり。
女子のギャップ萌え第一位にランクインしております(嘘です)。
たまにしか見せないというのもポイントですね。
ざっと例を並べてみましたが、アナタも何か思いつくものはありましたでしょうか?
最後にお伝えしたいのが、
声のトーンと表情によるギャップです。
◯声のトーン
二人きりになった時、普通に話している声のトーンから、少し抑えた低いトーンで話してみる。
楽しい話は明るいトーン
夢を語る時は情熱的に
愛について語るときは囁くように
こんな風に話し方に変化をつけることでも、ギャップを演出できます。
◯表情
同じように表情にも意識をして変化をつけるようにする。
例えば、ずっと無表情な人の笑顔をはじめて見た時ってドキッとしませんか?
「あ、こんな顔するんだ」って思いますよね。
このように、声や表情でもギャップを演出することもできます。
自分にはギャップなどないな、と思っていた人も
ギャップとは演出によっていくらでも作れることが分かったと思います。
しかし、大事なことは
相手の心に響くかどうかです。
自分の長所はどこだろう
人からどう見られているだろう
その上で、この人には何がギャップとして効果的だろう。
一度、考えてみてはいかがでしょうか?
それでは、また